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- あらすじ
- 遠方に月山富田城が見える富田川を挟み、二人の男とそれを取り巻く各々の陣営の兵達が対峙している。四つ目結の旗の陣営を背負う武者は身の丈五尺あまり。白皙の美青年と言って差し支えない美貌の男だが、その眼光は猛獣のように鋭く、単なる色小姓紛いの軟弱な若武者でない事が一目で見て取れる。年の頃こそ二十歳前後だが、その風格には歴戦の趣すら感じられた。
それに対する、一文字三ツ星や上り藤久の字といった旗を掲げる側の先頭に立つ六尺ばかりの偉丈夫は、若いながらも精悍そのものの荒武者と思しき風貌で、実に四尺に迫る自慢の大太刀を腰に引っ提げ、更にはこれまた自慢の大弓まで携えた大力無双の男だった。
- Nコード
- N9187BX
- シリーズ
- 歴史短編小説群
- 作者名
- 塔野武衛
- キーワード
-
戦国 剣豪 歴史小説
- ジャンル
- ノンジャンル〔ノンジャンル〕
- 掲載日
- 2014年 01月12日 01時42分
- 感想
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- 総合評価
- 17pt
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- 文字数
- 13,263文字
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