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密室の遺言状 カイン・アッシュフォード版

短編
あらすじ
推理作家の柊一馬が受け取った一通の手紙。それは、三ヶ月前に毒殺されたはずの叔父、桐生総一郎からのものだった。
『私は殺される。犯人は、私の遺産を狙う者の中にいる』
死者からの招待状に導かれ、十二月二十四日のクリスマスイブ、一馬は雪に閉ざされた山荘を訪れる。そこには叔父の遺産相続人たちが集められていた。元秘書の真田俊介、従姉の桐生麗子、主治医の天野修一、元部下の佐々木健太。
そして、一人の見知らぬフランス人男性——カイン・アッシュフォード。元外交官の彼は、深い憂いを湛えた目で、まるで重い罪を背負っているかのような佇まいだった。
午後八時、録画された叔父のメッセージが流れる。
「私は毒殺されました。犯人は、この中の誰かです」
館のどこかに隠された遺言状。そこには犯人の名前が記されているという。しかし遺言状は密室の中にあり、入るためには三つの謎を解かねばならない。
『罪を背負う者は、誰よりも真実を知る』
『時計の針が示すのは、時間ではなく方向』
『死者は嘘をつかないが、生者は真実を隠す』
突然の停電。その混乱の中、カインが意識を失う。彼のポケットから見つかったメモには、震える筆跡でこう綴られていた。
「私が、桐生さんを殺した。ワインに毒を入れたのは、私だ」
地下のワインセラーで発見された一本の『1995 シャトー・マルゴー』。それが叔父を殺した毒入りワインだった。そして明らかになる、二十年前の悲劇。
パリでのワイン輸入ビジネス。カインが運転する車の事故で命を落とした親友、エリック・マーロウ。その事故には、叔父も関わっていた。カインは二十年間、親友を死なせた罪に苦しみ、外交官のキャリアを捨て、ただ贖罪のために生きてきた。
三ヶ月前、叔父はカインに一本のワインを贈った。エリックが最も愛したシャトー・マルゴー。だがカインは「罪を軽くされる資格がない」と、それを叔父に返した。そのワインこそが、毒入りのワインだったのだ。
一馬の推理が導き出した真実は、あまりにも痛切なものだった。
叔父は何のために、この精巧な密室劇を演出したのか。カインが背負い続けた罪の重さとは。
罪と罰、許しと贖罪をテーマに、二十年の時を超えた友情と悲劇を描く本格ミステリー。すべての謎が解けた時、読者は人間の心の深淵を覗き見る。
これは、罪を背負う二人の男の物語であり、真実を求めた者たちの記録である。
Nコード
N9054LO
シリーズ
100日チャレンジ
作者名
ラプ太郎
キーワード
ドリコム大賞4 123大賞7 第2回ルフナ大賞 OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 なろう感想企画 冬童話2026 シリアス 和風 現代 バッドエンド ミステリー サスペンス 探偵小説
ジャンル
推理〔文芸〕
掲載日
2026年 01月02日 10時31分
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文字数
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