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恐竜と花冠

短編
あらすじ
※流血、殺傷シーンがあります。
 あまりに恐ろしいため歴史からも消されたメランコリック・ダイナソー。優しい心を持ちながらその一族に生まれた恐竜ブルーの夢は花冠を作ることだった。ある日ブルーは残酷な心を持った少女アカネと出会う。一緒に過ごすうちにブルーはアカネに惹かれていき、アカネは優しい心を育んでいく。しかし二人が一緒にいるのを見つかってしまい、ひとは森に火を放った。優しすぎる恐竜と優しさをおぼえた少女の恋の物語。

 以下、ネタばれあ有りのあらすじです。
 あまりに恐ろしく、残酷なため歴史から消された恐竜、メランコリック・ダイナソー。
 その一族に生まれながら、優しい心を持つブルーの夢は、花冠を作ることだった。
 恐竜の住む森の近くの村には、残酷な心を持って生まれたアカネという孤独な少女がいた。
 鏡合わせのようなアカネとブルーは森で出会い、同じ時を過ごす。次第にアカネは、触れるものを壊さなくなっていく。
 明日も、きみといられたら。
 それだけを願っていた二人を引き裂いたのは、人間と恐竜の争いだった。
 アカネが恐竜と一緒にいるのを見た村人は、襲われることを恐れて先に武器を取った。捕われたアカネは薬で眠らされ、牢屋に閉じ込められた。
 目を覚ましたアカネが鎖を引きちぎってブルーのもとへ行こうとすると、幼馴染のリョクが引き止める。アカネへの恋心を打ち明け、行かないでくれと言うリョクに、アカネは妹のアンズを託して森へ駆けていく。
 わざと囮になったブルーが息を引き取ると、アカネの血に眠っていたメランコリック・ダイナソーの本能が爆発する。アカネは恐竜たちに襲い掛かり、殺しあって、殺された。
 かみさまは、たくさんの命を奪ったアカネを裁き、生まれ変わりの輪から外した。
 ときのない世界でアカネを呼んだのは、頬に鱗を残した、人間の姿をしたブルーだった。
 かみさまに救いの手を差し伸べられたブルーは、アカネのところに行かせてくださいと頼み込み、姿を変えてもらった。
 約束の花冠と、花の指輪を贈ったブルーに、アカネはようやくこの気持ちが恋で愛であることを知る。
 誰もいない世界で、二人はいまもずっと一緒にいる。
 それを覚えているのは、優しい世界を作りたかったかみさまだけ。
Nコード
N8985DL
作者名
水瀬透
キーワード
身分差
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2016年 08月14日 00時05分
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文字数
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