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おれの顔

短編
あらすじ
「君……最近、顔が変わったね」

「えっ、ああ、ははは……」

 会社の休憩所。コーヒーを片手にした課長が唐突にそんなことを言い出し、おれは曖昧な笑みで返した。
 おそらく『頼れる顔つきになった』とか『一人前の風格が出てきた』みたいな好意的な意味ではない。課長の眉間に寄った皺が、コーヒーの苦味によるものなら話は別だが。

「君……頼むよ、ほんとに。まず心だよ、心」

「はい! ははは……」

 課長はどうも昔ながらの精神論を信じて疑わないタイプらしい。いちいち真面目に受け止めていたら、こちらの神経が持たない。だからいつものように、適当に笑ってやり過ごすに限る。
 そう思っていたのだが、その日を境に妙なことが起こり始めた。
Nコード
N8877KV
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2025年 08月04日 11時00分
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文字数
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