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- あらすじ
- 「処刑室に音楽を流して欲しい」
そう申し出たのは一人の死刑囚だ。
名前は二十六番。
当然本名ではない。だが実際に彼はそう呼ばれていた。
独房に食事を差し入れた看守は返事することなく
「馬鹿な事を」と鼻を鳴らした。
この時、彼の頭の中は今朝買った雑誌の袋とじの事でいっぱいだった。
立ち去ろうとしたが二十六番の口にした言葉で足を止めた。
「まだ見つかっていない遺体の在り処を知りたくはないか?」
- Nコード
- N8587HP
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
-
ショートショート 短編 音楽
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2022年 05月18日 11時00分
- 最終更新日
- 2023年 10月05日 08時20分
- 感想
-
3件
- レビュー
-
1件
- ブックマーク登録
- 24件
- 総合評価
- 498pt
- 評価ポイント
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- 3,565文字
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