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全一なる城の幻と影をおもう

短編
あらすじ
廻る。廻る。映写機がカタカタと音を立てながら廻る。蒸気管が這い回る鋼鉄の部屋の中でのこと。蒸気と煤煙が絶えない帝都の何処かでのこと。
宮殿の奥深くに臨御する王は、多くの従者を前に過去を述懐する。
彼は他にすべきことがなかった。王はただそこにいるだけでよい。
宮殿の奥深くにたたずむ王は、多くの従者を前に懐古を繰り返す。
彼はときどき宮殿を抜け出して、人々の間を渡り歩いた。
人々は誰も王の顔を知らぬ。王は人の輪の中で未来を憂う。
人間の営為の結果は、はたして人間に有益なものだろうか。
いつか来た別れの序曲はひとまずの終りを告げた。
これは次の場面へ向けての幕間。
これはかつて歴史を学んでいた二人のその後。
Nコード
N8553CX
シリーズ
帝都雑報
作者名
蒸奇都市倶楽部
キーワード
スチームパンク 短編 スチームパンク風 異世界 幻想小説風 意味深長 帝都 覆水盆に返らず
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2015年 10月17日 08時45分
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29pt
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文字数
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