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このお話は夢オチです

短編
あらすじ
 自宅アパートのドアを開け、外に出ると頭上から降り注いだのは陽光ではなく、蛍光灯の光。そこは病院の待合ホールような場所だった。そう広くはなく、どこか穏やかな雰囲気。しかし、それは精一杯演出されたもののような、そんな印象を抱く。
 小児科、それよりは控えめ、というより暗い。そのことからここは老人ホームであると、おれは思った。以前、祖母に面会しに行った時の記憶の残滓から生成されたものだろう。
 職員が二人、会話している。と、思えばおれを見て手招き。しかし、おれは背を向け出口に向かった。華がない世界だ。この筋書きに付き合うつもりはない。
 
 自動ドアを通り、外を出て辺りを見回す。
 林に囲まれ、道路は一本のみ。灰色の蛇のよう。それがずっと先まで続いている。……と、車がこっちに向かってきた。黒い車。リムジンのような。

「どうぞ、お乗りください」
Nコード
N8506IP
作者名
雉白書屋
キーワード
ショートショート
ジャンル
ローファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2024年 02月10日 11時00分
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文字数
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