短編
- あらすじ
- 世界に穴が空いた、穴から闇が形をとり、魔物となって溢れ出た。ある少年が剣を取り、魔物の前へ出た。
「俺が……守るんだ…….!!!!!!」
少年は人々が逃げ惑う中一人立ち向かった。剣が魔族の口から喉を貫き少年は返り血を浴びた。同時に魔物の牙が少年の腹と背中に突き刺さり絶命した、はずだった。窮地の人々の立ち向かう少年への思いが彼の魂を体へと戻し、体にかかった魔族の血が少年の体に変化を与えた。
剣と体は魔物の血を浴び魔剣と魔族の体となり、魂は人々の思いが重なり神格へと押し上げられた。
来る日も来る日も少年は穴から溢れ出る魔物を切り続けた。魔族となった少年の体は疲れを知らなくなり、剣は刃こぼれしなくなり、繰り返す戦闘の果て、少年の動きはより鋭く速く無駄がなくなっていく。
幾年過ぎたかわからないくらい、少年は魔物を切り続けた。果てのないように思えた戦いに終わりが訪れる。開いた穴がだんだんと小さくなり、ついには閉じた。魔物の侵攻は途切れ、静寂に包まれた。少年は立ち尽くし、朽ちぬ体から魂が抜け、役目を終えた魂と体は離れ、魂は世界に還り、体はずっとただそこに居続けた。
やがて人が帰り、歴戦の地に佇む遺体を奉り信仰が芽生えた。
今日もある少女がいつもの礼拝に見えていた頃、野蛮な心を持つ輩の群れが遺体の地に栄えた村を襲った。
礼拝の最中だった少女に蛮族が襲い掛かる。身構えた少女の背に、動くはずのない遺体に何かが再び宿った。
なんてことなく切り伏せられた蛮族。
襲い掛かる数々の蛮族を斬り払う。それはかつて、少年だったものが幾年絶え間なく続けた偉業の残滓。
少年と少女は出会う。それはこれから始まる旅の序章ーーーーー。 - Nコード
- N8479KQ
- 作者名
- ぬ
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 集英社小説大賞6 ダーク 男主人公 人外 西洋 古代 ハーレム 冒険 オリジナル戦記
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2025年 06月22日 03時55分
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- 文字数
- 697文字