- あらすじ
- 私は一般的な娘ではなかったのだと思う。
他の子たちが野原で花と戯れる中、私はかまどで火花と戯れていた。
煌めく宝石には見向きもせず、揺らめく炎に魅入られていた。
皆が魔術師の杖を振るう中、私は鍛冶師の槌を振るっていた。
布を織ること無く、剣を鍛えつづけた。
ただひたすらに父の背を追い、いつかその名を継ぐと信じて疑わなかった。
しかし、ある日気づいてしまったのだ。
今揃えられる最善の素材で、自分の最良のコンディションで、籠められる最大の魔力で、鍛えられる最高の魔剣を作り上げたその日に。
ああ、私は父を超えることが出来ないと
だから、これは拗ねた私の我が儘だ、ただの八つ当たりで、ちょっとした嫌がらせで、僅かな希望に縋った悪あがきだ。
そしてあえて言うなら家出のだしでしかないのだが、とりあえず母の痕跡を追ってみようと思う。
- Nコード
- N8478ET
- 作者名
- kin
- キーワード
- 残酷な描写あり 女主人公 ほのぼの シリアス
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2018年 05月22日 23時10分
- 最新掲載日
- 2018年 05月22日 23時10分
- 感想
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娘と槌と月の残骸
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連載(全1エピソード)
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ハイファンタジー〔ファンタジー〕
私は一般的な娘ではなかったのだと思う。
他の子たちが野原で花と戯れる中、私はかまどで火花と戯れていた。
煌めく宝石には見向きもせず、揺らめく炎に魅入られていた。
皆が魔術師の杖を振るう中、私は鍛冶師の槌を振るっていた//
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