ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

天使症

短編
あらすじ
「あなたは天使になりつつあります」

「……は?」

 ある日、病院を訪れた男は医者の言葉を受けて、思わず空気が抜けたような声を漏らした。『天使になりつつある』とは何かの比喩だろうか。余命あとわずかとか、そういう意味で……。 
 そんな不吉な考えが頭をよぎり、背筋が冷たくなる。だが、医者の説明を聞くうちに、それが比喩ではなく、文字通りの意味であることが次第にわかってきた。

「……いや、やっぱり意味がわかりませんよ」

「ですから、数か月前に海外で初めて確認された症例なんですよ! おっと失礼。つい興奮してしまいまして、ははは……。いやあ、世界的にも珍しい現象なんですよ。信じがたいかもしれませんが、あなた自身、異変を感じて来院されたんでしょう?」
Nコード
N8297KD
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2025年 03月04日 11時00分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
1,516文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N3285LB| 作品情報| 短編| コメディー〔文芸〕
 昼、とある病室にて――。入院中の男の病室を、友人が見舞いに訪れた。 「あ、おう!」 「お、おっす」 「なーにしけた面してんだよ! ははは!」 「ああ……」 「いやー、昨夜はごめんなあ。おれさあ、前にも言ったと思う//
N6368LA| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 え~、なんやかんや言っても、長生きってのはめでたいもんでございます。六十で還暦、七十で古希、七十七は喜寿……とまあ、こうして節目節目にイベントを設けては、家族や友人に祝ってもらいたいものでございますな。 『長生きの何が//
N6359LA| 作品情報| 短編| その他〔その他〕
【公園】 A「いやー、いい天気だなあ。こんな日は、誰か知らない人に話しかけたくなるなあ。……お、ちょっとそこの人、どうもこんにちは!」 B「はい、どうもこんにちは」 A「いやー、実に気持ちのいい天気ですねえ。……//
N6357LA| 作品情報| 短編| 宇宙〔SF〕
「でな、ゼプス星はそれはそれは遠くにあって――」  とある老人ホームの共有リビング。新人の介護士の男は、ふと一人の老人が気になり、そばにいた先輩に小声で訊ねた。 「先輩、あの人は……」 「ん、ああ、あの人ね」 「//
N6356LA| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 とある昼下がりの公園にて。互いに姿を見つけた二人の男が軽く笑みを浮かべながら歩み寄った。  陽射しは柔らかく、木々の葉が風に揺れてさわさわと鳴り、小鳥が木陰に降り立って地面をついばんでいる。遠くでは子供たちが歓声を上げ//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ