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導術士たち(その1)

短編
あらすじ
本作は、「もしも古代中国にモールス信号の様な二進符号体系が存在したら?」という歴史改編SFである。この世界観は、ギブスンおよびスターリング「ディファレンス・エンジン」からの借用だ。十九世紀半ばのロンドンを古代中国へ、コンピューターをモールス信号にしてしまえば、もうあとの違いはない。但しモールス信号を送受信する機械が存在するためには、科学思想、数学、物理学、工学などを必要とする。また符号の送受信を行うための器具を作成、メンテナンスするための技術者、技術者を育成する機関なども必要になる。とても古代世界に揃えられるような代物ではない。そこで超能力かなにかによって、人間が電磁波を送受信できる設定を取り入れた。このアイデアは佐藤大輔「皇国の守護者」から借用している。人間が電磁波を送受信する能力を「導術」と呼ぶ。我々の世界で電磁波と呼ばれているのは「導術波」となり、導術を扱いこなせる人材は「導術士」と呼ばれる。これらの単語も「皇国の守護者」から借用している。何故導術がこの世界で必要とされたのか。幾ら激烈な戦争があったからといっても、即時通信手段を社会が必要とする描写が欠けていた様に思われる。
 モールス信号と同じく、導術波にはトンとツーの二種類の信号しか存在しない。ここで中国独特の事情が関係してくる。漢字は数万種類も存在し、それぞれの読み方は決めっているわけではない。たかだか数十文字を符号化すればよい欧米とは事情が異なる。また広大な中国大陸では、一つの文字をどう発音するのかすら各地方ごとに異なる。そのため文章ではなく、単語の羅列を送受信することになる。結果、複雑な情報を導術で送受信することはできない。
Nコード
N8290GU
作者名
作家を目指している不動産屋
キーワード
時代小説 テレパシー 古代 中国
ジャンル
歴史〔文芸〕
掲載日
2021年 02月24日 23時07分
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文字数
19,252文字
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