ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夜にとけて

あらすじ
 とある春の夜、帰路へと足を急がせていた“私”は突然、猿面の男に腕を取られ夜の暗がりの世界「幽(イウ)」へと連れてこられた。そこでは桜の大樹の下で人ならざる者共の宴が行われていた。「せっかくの宴だ」と酒をすすめる猿面を止めたのは狐面の男である。彼曰く、幽で飲み食いすることは“夜に溶けること”だとのこと。“夜に溶ける”とは、生まれてきてからこれまでの全ての記録も記憶も失って消えて無くなることだと言う。心のどこかでそれを望んできた“私”ではあるが、狐によって元の世界「日(ハレ)」へと戻されてしまう。
 それから一ヶ月後、今度は猫面によって再び幽へと迷い込み“私”がなぜ夜に惹かれるのかを、狐面たちに話して聞かせた。
 それでも狐面の心は変わらずまた日へと戻され、さらに一ヶ月。“夜に溶ける”思いは日に日に強くなり、ついに狐が迎えにやって来る。連れて行かれた先は月見草が咲き蛍が漂う湖畔の畔。そこで狐と酒を飲み交わし“私”は夜へ溶けて消える。
 死にたいと願った心の昇華の物語。
Nコード
N8273KU
作者名
雨月 日日兎
キーワード
シリアス 人外 現代 夜 希死念慮
ジャンル
ローファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2025年 07月23日 21時00分
最終掲載日
2025年 07月23日 21時01分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
24,362文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N8273KU| 作品情報| 完結済(全4エピソード) | ローファンタジー〔ファンタジー〕
 とある春の夜、帰路へと足を急がせていた“私”は突然、猿面の男に腕を取られ夜の暗がりの世界「幽(イウ)」へと連れてこられた。そこでは桜の大樹の下で人ならざる者共の宴が行われていた。「せっかくの宴だ」と酒をすすめる猿面を止//
N7007KH| 作品情報| 短編| 現実世界〔恋愛〕
階段の途中に落ちていた一通の手紙を拾ったジェイドは、落とし主であるカティアスへと声をかけようとアトリエへと向かった。幼い頃から知るカティアスはジェイドに恋心を抱いているがジェイドは年の差を理由に断り続けている。そんな彼に//
N3592KH| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
古びたバス停で待つ二人の雨から始まる会話劇。
N1145KC| 作品情報| 短編| 現実世界〔恋愛〕
年に一度の体育祭、クラス対抗短距離走。陸上部限定の特別枠で、二人の男子が火花を散らしていた。 「勝った方がマドカちゃんに告白できる、いいな!」 「あぁ、ぜってぇ負けねぇ」 いつもの口喧嘩も、スタートラインに立てば関係ない//
N0084KC| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
才能の壁に蟠った感情を無様に吠える午前四時。めちゃくちゃなストリートピアノの旋律に重ねられた学内でも名の知れた天才の音――彼との即興セッションが、逃げ道を塞いでいく
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ