短編
- あらすじ
僕、黒崎剣護はIT企業でSEとして働く社畜だ。高い給料を貰っても日々の激務でちっとも満たされない毎日を送る。自分の本音を口にできないで働き続ける日々のストレスを紛らわそうと始めたのがWEB小説への投稿だった。一向に伸びないPV。増えないブクマ。エタった小説は数知れず。
そん満たされない執筆活意外にも、僕には、もう一つの特技がある。それは、夢の中で明晰夢を見ること。普段、見ている夢を「自分は夢を見ている」と自覚することでその夢の中で自由に走ったり、空だって飛べたりできる。自分の記憶がランダムに再生されてそれを紡いで、一筋のストーリーとなる。例えば、マンガやアニメで見た物語の世界を見せてくれる。身近に感じる異世界。
それは、10年前の記憶だったり前世の記憶だったりする。その夢の中で俺は異世界のエルフの少女エトリアと生涯を過ごした夢を何度も見る。夢が見せてくれる最後の記憶の中で老いて命が尽きる間際、「愛している」と言われるのを最期に目を覚ます
夢から覚めるとまた、あの社畜生活に戻らないといけない。仕事を終えて眠りにつくと、
そこは、いつも夢が終わりを迎えてから、再び、夢を見るが、そこは二六年後の世界だった。今まで見ていた夢は僕の前世の記憶だった。僕は、現在、夢の中で一六歳まで若返っていて再びエトリアと再会を果たす。彼女は、たいそう喜び、沢山、ご飯をご馳走してくれた。僕はこの夢の中の世界がいつまでも続いて欲しいと願ってしまう。この世界で眠れば現実世界の僕が目を覚ます。もう、あんなクソみたいな世界に戻らなくてもいいじゃないか。そうだ、俺はあの生活から解放されるのを望んでいたんだ。これでいいじゃないか。そう自分に言い聞かせる。現実世界に戻ることなく、夢の世界に留まっていたけど僕は、辛い現実と向き合う覚悟を決める。そして、リアに別れを告げる。「本当はずっと一緒に居たかった」とそして僕はリアと最後の夜を愛し合い一緒に添い寝する。彼女のむくもりを忘れないように。目を覚ますと僕の右手が柔らかく弾力のあるものに触れる。そう言えば昨日も夢の中でリアに触れた感触が蘇る。忘れないようにとは思ったがここまで手が感触を覚えているとは。と目を開けるとリアと添い寝していて僕の右手は、リアの胸を掴んでいた。えっ?なんでこうなった!夢の中の彼女が現実に現れてエルフさんと同棲生活を送る話。
- Nコード
- N7992HI
- 作者名
- 高月夢叶
- キーワード
- R15 悲恋 オフィスラブ 日常 ラブコメ 社畜 異世界 エルフ
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2021年 12月03日 12時33分
- 最終更新日
- 2021年 12月05日 11時00分
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