- あらすじ
- 進めば助かる、と言われた。
けれど、誰も戻ってこない。
灰はレースのように肩に積もり、私たちの会話だけが体温を持つ。足を止める理由は幾つもある。進む理由は、たった一つ。「信じるしかない」――それは救いか、処刑台への行進か。線路が国境の代わりになった日、私たちは「安全地帯」という言葉の意味を考え直す。
///////////
戦争終結の翌日。灰の降る爆心地を横断して「線路の向こうは安全地帯」と噂される方角へ歩く市民の列。だが、向こうから戻ってきた者はいない。疑念と希望が互いを食い合い、進む一歩が最も怖いサバイバルが始まる。
主要人物
・斎木 凪砂(さいき・なぎさ/17)…物語の語り手。学生手帳の余白に“歩行記録”を書く癖。
・綴木 蓮(つづき・れん/18)…寡黙な先頭派。速度と秩序を重んじる。
・廻谷 頼(めぐりや・より/26)…元・臨時看護員。止血と体温管理に長ける。
・町田 ミツエ(34)と娘のアユ(5)…列の“心臓”。足を止めさせる理由にも、進ませる理由にもなる。
・寺脇 定(てらわき・さだむ/58)…元・鉄道保線員。「線路は嘘をつかない」が口癖。
・放送の声(安東)…簡易スピーカーから流れる誘導音声。生身か録音か不明。 - Nコード
- N7967LI
- 作者名
- 妙原奇天
- キーワード
- ESN大賞9 ドリコム大賞4 123大賞7 終末世界 サバイバル 群像劇 戦後 絶望 希望 少年少女 ヒューマンドラマ 心理サスペンス 灰
- ジャンル
- パニック〔SF〕
- 掲載日
- 2025年 11月11日 17時27分
- 最終掲載日
- 2025年 11月11日 19時03分
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- 41,286文字
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灰のレースー「線路の向こうは安全地帯」進む一歩が最も怖いサバイバルが始まる
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