- あらすじ
- 戦場には、二種類の人間がいる。
名を残す者と、名を残さずに生き残る者だ。
本作の主人公は、後者である。
彼は盾を持たず、重装もしない。
短槍と数本の投げ槍だけを携え、
正面から勝とうとはせず、
距離と速度だけで戦場を横切る。
敵を倒すより、近づけない。
勝つより、死なない。
そして、武器は投げ、回収し、使い切る。
やがて彼の周囲には、
同じ速度で走れる者だけが残り、
「風走り」と呼ばれる一団が生まれる。
だが彼らは、
どの戦にも勝者として記録されない。
英雄を倒さず、
軍を壊さず、
ただ戦争の“形”を歪めていく。
名を欲しがる者は去り、
名を持たぬ戦い方だけが残る。
物語は、
彼に救われた一人の兵士の視点から始まり、
やがて問いへと変わる。
――勝たない戦いに、意味はあるのか。
最後まで、主人公は名を名乗らない。
だが彼の戦い方は、
誰かの中に、確かに残る。
これは、
英雄譚ではない。
生き残ることを選び続けた、風の記録である。 - Nコード
- N7879LM
- シリーズ
- 風走り―生き延びる者たちの軌跡―
- 作者名
- 骨の和
- キーワード
- キーワードが設定されていません
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2025年 12月15日 19時34分
- 最終掲載日
- 2025年 12月16日 14時50分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 10pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 10,535文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風走り第一部:『名を持たぬ風走り』
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N0867LP|
作品情報|
完結済(全13エピソード)
|
純文学〔文芸〕
町の外れで、小さな靴屋を営む老職人。
夜になると彼は理由もなく目を覚まし、
暗い工房で靴を縫う。
革の感触、針の重さ、指先の痛み――
身体はすべてを覚えているが、
朝になると、彼は何も覚えていない。
目覚めると、
昨日ま//
N7059LN|
作品情報|
完結済(全5エピソード)
|
純文学〔文芸〕
人は肉をまとい、言葉を使い、感情を抱いて生きている。
だがそれらはすべて、生きているあいだの付属品にすぎない。
最後に残るのは、骨だ。
本作『生きる骨』は、
「骨=人間の最後まで残る意思・姿勢・信念」
として捉え、一人の//
N6702LN|
作品情報|
完結済(全7エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
故郷を出て、風走り隊へ入隊した遠風。
そこで学んだのは、強さではなく、生き残るための判断だった。
走らず、無駄に距離を詰めず、
弓で敵を制し、近づかれた時だけ槍に切り替える。
速さを誇る隊の中で、遠風は常に一拍遅いように//
N2894LN|
作品情報|
完結済(全21エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
高い場所から遠くを見るのが好きな少女は、まだ槍も弓も持たず、ただ風の音に耳を澄ませていた。
ある日、彼女は異変に気づき、必死に走って知らせようとする。だが息は切れ、声は届かず、彼女の目に映ったのは、遠くで燃える景色だけだ//
N1331LN|
作品情報|
完結済(全16エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
普通の青年として育った新兵は、戦場は剣と盾、槍と弓で戦うものだと思い込んでいた。しかし彼は、身軽さと判断力で生き延びる特殊部隊――風走り隊に入隊する。
隊長の言葉と隊の教本を日々学びながら、新兵は間合い、呼吸、連携、撤退//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。