- あらすじ
- 花街の自警団に所属する志乃は、〈妖雛(ようすう)〉すなわち半人半妖。〈物の怪〉と称される異形の襲来を予測された花街にて、前兆たる成り損ないを始末していた志乃は、旅の最中な初老男性、直武と出会う。
人外由来の能力を持つが、それ故に人とは言い難い欠落を抱える妖雛は、物の怪討伐の道具として都に徴兵される定め。志乃もまたその定めを笑って受け入れていたが、直武の旅に同行することが急遽決まる。その旅は、直武に連れられたもう一人の妖雛、境田芳親を育てるための旅でもあった。
それが、二人の妖雛の、熱病じみた夢の始まり。物の怪討伐の高揚に任せ、殺し合いの喧嘩で通じ合った人ならざる少年少女は、やがて歪んだ願望や定めとも向き合っていく。
「君たちは、意思なく志も無い道具ではない。人間だ。だからこそ、灯火を得て進まなければならない。掴みとりたいものと、そこまでの道を照らす灯火を見つけなさい」
進む道を照らす火は、自分で灯さなければならない。
これは、空虚な半妖の少年少女が心の灯火を得るまでの物語。
そして。
最幸の殺し合いができるお互いを友とし、けれど人の側にいるべく欲を封じ苦悩する志乃と芳親による、黄昏と灯明の和風ファンタジー成長譚。
※他サイトでも公開しています
※登場人物および各章あらすじ、地名、用語一覧はシリーズからご覧ください - Nコード
- N7776FX
- シリーズ
- 友士灯―ともしび―
- 作者名
- 葉霜雁景
- キーワード
- R15 ボーイズラブ 残酷な描写あり シリアス ダーク 和風 異能力バトル 和風ファンタジー 異世界 鬼 俺っ娘 妖怪 物の怪 半人半妖 成長 ネトコン12感想 男女の友情
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2019年 12月20日 13時45分
- 最終掲載日
- 2024年 02月12日 21時00分
- 感想
- 12件
- レビュー
- 1件
- ブックマーク登録
- 32件
- 総合評価
- 106pt
- 評価ポイント
- 42pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 468,021文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
友士灯―ともしび― 探求編
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N0115IZ|
作品情報|
連載(全17エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
※この作品は続編となります。
変えることのできない性質と結末を知りつつも、果てるまでの道は自由と手を繋ぎ直した志乃と芳親。改めて麗部直武の旅路の供をするも、直武の結末もまた近づいていた。
妖雛二人を含めた若者たち//
N6456JJ|
作品情報|
短編|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
それは夜の海に消え、夜の海辺に蘇る。
珊瑚でできた杖と角灯を持った明かり持ちは、月が満ちた夜に海底へ潜って消え、残された杖と角灯が届けられた砂浜で新生する。長らく続いてきた使命を全うするために。
N7776FX|
作品情報|
完結済(全97エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
花街の自警団に所属する志乃は、〈妖雛(ようすう)〉すなわち半人半妖。〈物の怪〉と称される異形の襲来を予測された花街にて、前兆たる成り損ないを始末していた志乃は、旅の最中な初老男性、直武と出会う。
人外由来の能力を持つ//
N1661IG|
作品情報|
完結済(全3エピソード)
|
純文学〔文芸〕
途方もない時が流れても、風は世界を駆けているのだから。
「道は知らないけど、琵琶の音が聴こえるから」
琵琶の音に導かれて都を目指す少女、沙楽(さら)。道中、髑髏を介して話す亡霊、遼水(とおみ)と不思議な出会いを果た//
N7256IF|
作品情報|
短編|
純文学〔文芸〕
揺籃にも似た世界の中で、魔性の女が微笑んでいる。
私の全ては、たった一度の喫煙で、あの女の手中に収められてしまったのだ。
鴨羽の煙管で煙草を吸うと、どんな煙草も美味く感じる。しかし、この煙管で煙草を吸えば吸うほ//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。