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彼の世界

短編
あらすじ
 ある日、彼はふと『世界を一周しよう』と思い立った。立ち上がり、世界の端に手を触れ、ゆっくりと歩き始める。彼の小さな歩幅でも、一周するのに一分とかからなかった。
 巨大な瓶のようなガラスの部屋。そこが彼の“世界”だった。
 食事を与えるための小窓が一つあるが、彼の側からは開けられない。部屋の上部には通気口があり、そこから数本のパイプが壁に向かって伸びている。外から見れば、それはまるで植物を生けた瓶のようだった。ともすれば、彼はその中に沈む種子なのかもしれない。
Nコード
N7707KC
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2025年 02月24日 11時00分
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文字数
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