- あらすじ
『嘘は人を騙すものであり、決して混乱させるものであってはならない』
そんな信条めいた空言を抱いているふりをして抱いていない、塵(ちり)よりもありふれた高校生――僕は、あの春のある日、不可思議な少女に出会った。
首の無い死体の傍にたたずむその少女の右手には、血で刃を研いだかのように妖しく光る凶器。
優し過ぎる殺人鬼に遭遇した瞬間であり、僕が忌常(いじょう)に回帰した刹那だった。
『嘘を吐けない代わりに、どんな嘘をも見抜くことができる“忌能”』を持つ少女。
そんな、僕の天敵とも言える彼女との出逢いをきっかけに、僕は『イド』と呼ばれる忌端者達の存在を知る事になる。
そうして始まった、冬の曇り空のように沈んだ春。
少女のような先輩と出会って。友達のようなものが死んで。柄にもなく必死になって。人を殴れば自分も痛いなんて、当たり前のことを文字通り痛感して。最後まで救いは微塵もなくて。それでも、人の体温というものを初めて知って。
結局のところ。
あの春の出来事は、たった二十文字に要約できてしまう。
『僕はあの春、生まれて初めて人生を生きた』
- Nコード
- N7696DN
- 作者名
- 囲味屋かこみ
- キーワード
- 残酷な描写あり 異能力バトル 男主人公 シリアス 学園 現代
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2016年 09月21日 00時26分
- 最新掲載日
- 2016年 09月25日 16時46分
- 感想
- 0件
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- 総合評価
- 24pt
- 評価ポイント
- 12pt
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イドの仮面と嘘吐きソピアー
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