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鏡よ鏡、鏡さん……

短編
あらすじ
『おはようございます、姫様。朝ですよ』

「ん、ぉはょ……」

『今日もいい天気ですね。まずはカーテンを開けましょう』

 包み込むような甘い声に促され、彼女は一つあくびをして、眠気を振り払いながらカーテンを開けた。陽光が部屋に差し込み、小さな繊維が光の中を舞う。まるで羽目を外し過ぎたお嬢様たちのように、床に散らばった化粧品や香水たちが、朝の訪れを知る。彼女はまぶたを閉じ、肌に朝日を馴染ませた。

『さあ、お顔を見せてください。はい、そのまま動かないで……今日もあなたは魅力的です』
Nコード
N7611JW
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2024年 12月27日 11時00分
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