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エスプレッソより、少しだけ甘く

あらすじ
−−−−完結致しましたありがとうございます。−−−−


江ノ島駅近くの路地裏に佇む、小さなカフェ「ミルテ」。
潮風が運ぶコーヒーの香りと、時折響くピアノの音が、静かに人々を迎える。

かつて都心で働いていた潮見 遥は、心をすり減らすような生活に終止符を打ち、片瀬海岸へ移り住んだ。
自分の居場所を探すように、偶然足を踏み入れた「ミルテ」で、彼は店を営む高宮 琴音と出会う。

真面目でどこか不器用な彼女は、かつてピアノに触れていたが、今はその鍵盤から遠ざかっていた。
遥は彼女の静かな瞳の奥に、過去への迷いと、小さな炎が揺れているのを感じる。

カフェのアルバイトとして働くうちに、遥は「自分にできること」を考え始める。
それは、彼女にもう一度ピアノと向き合ってほしい という願いだった。
そして、琴音もまた、遥のコーヒーの味を通して、彼が探し求めていたものに気づいていく。

「あなたのコーヒーは、エスプレッソより、少しだけ甘い」

心に少しの苦みを残しながらも、ほんの少しの甘さが溶け込むような時間。
それは、誰かのためではなく、自分のために音を奏でること。
それは、答えを求めるのではなく、自分の味を見つけること。

——音と香りが重なるとき、ふたりの世界は、静かに色づきはじめる。

これは、迷いながらも前に進むふたりが織りなす、
瑞々しくも繊細で、ほんの少し甘い物語。


Nコード
N7171KD
シリーズ
湘南カフェノート
作者名
かれら
キーワード
現代 職業もの 古典恋愛 コーヒー 江ノ島 カフェ ピアノ スローライフ ゆったりとしたひと時 居場所 過去と向き合う
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2025年 02月28日 02時11分
最終掲載日
2025年 03月10日 21時26分
感想
1件
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28pt
評価ポイント
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文字数
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