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藤原千方伝・坂東の風

あらすじ
 藤原秀郷の落とし種、六郎千方は、相模の山中で自家の荷駄の列を襲おうと待ち構えていた十五人の男達を逆に急襲し、皆殺しにしてしまう。
 男達の正体は、武蔵権守・源満仲の弟・満季の郎党と手の者達だった。
 源満仲は、都では、千方の長兄・千晴と勢力を二分し、共に源高明を私君と仰ぐ兵(つわもの)である。

 話は一旦、千方らの少年時代に飛ぶ。
 兄・千常に連れて行かれた下野の山郷。
 千方の父・秀郷とは何者か? そして、この山郷の秘密が明らかになって行く。

 平将門の乱での将門と秀郷、アテルイの血を引く蝦夷の郷長・祖真紀、その息子で、将門の最期に深く関わりを持つ古能代らのエピソードが錯綜しながら物語は進んで行く。

 古能代に同行し、陸奥に遊ぶ千方。そして、古能代の義弟であり、後の奥州藤原氏に繋がる安倍氏の祖、安倍忠頼は何を目指しているのか?

 京に上った千方は、兄・千晴と主・高明のお陰で修理職に奉職し、順調に出世を重ねる。
 だが、『安和の変』で主・高明は失脚し、兄・千晴は遠島となってしまう。
 謀反をも覚悟して起こした、世に言う『千常の乱』。
 参議・藤原兼通の大幅譲歩による密約を以て乱は終息する。
 その後、修理職に復帰を果たした千方。まだ遠いが、微かに修理大夫の座も視界に入って来た或る日、修理大夫であり参議でもある源惟正から、鎮守府将軍に転出するよう打診を受ける。
 だが、鎮守府将軍の任が明けた後は…… 
 
 一方、摂政・藤原兼家の命により、花山天皇を騙して退位させることに手を貸した満仲は、凡そ一年後、突然、出家してしまう。

 満仲・満李兄弟との因縁の確執。更に、藤原摂関家との駆け引きを軸に物語は進み、歴代の帝、摂関家の人々。更には、実像としての安倍晴明も描かれる。

 満李の謀により、平忠常から圧迫を受け、甲賀三郎の招きに応じ甲賀に逃れた千方は伊賀に新しき土地を得る。

 伊賀の青山に伝わる、四鬼を操る伝説の悪の将軍『藤原千方』とこの物語の主人公との関係は?
Nコード
N7090FC
作者名
青木 航
キーワード
残酷な描写あり 時代小説 安和の変 武士の登場前夜 阿弖流為 藤原摂関家 藤原千方 平将門 安倍晴明 甲賀三郎 源満仲 蝦夷 奥州藤原氏 藤原秀郷
ジャンル
歴史〔文芸〕
掲載日
2018年 11月08日 21時36分
最終掲載日
2019年 04月09日 12時47分
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