短編
- あらすじ
- 昨今の文系の大学生が、身近な人に一番贈って欲しくないものは『世界文学全集』なのだとか。名のある古本屋でも、店先のワゴンで投げ売りされていたりします。しかし、現在の話題になっている日本文学も、アニメのストーリーもハリウッド映画の脚本も、今から百年以上も前に、ちょっと変わった資質を持った才能家たちによって書かれた、古典的名作と呼ばれる作品たちに影響を受けていることがほとんどなのです。21世紀に入って、Storyはさらなる進化をしているのか、それとも、思想や手法に踏み迷い、ある地点から、とどまったままなのでしょうか。インターネット社会の発達により、メディアはさらに細分化され、それについての意見は真っ二つに別れています。
これは世界文学が発表された時期の簡単な年表です。ジャンルにとらわれず、著名作を選んで、時系列に並べました。人類が初めてStoryというものを生み出してから、それが様々な方向へと進化していった要因を知りたくて表にしてみたのですが、私の能力では、まだまだ、結論には到達しにくいようです。
中世以降の世界各国の文豪たちも幼い頃から異なる分野の読書にまで手を伸ばして親しんでいました。A・クリスティーはフランスのバルザックを読んでいますし、ナボコフはゲーテよりもカフカを称賛。南米のボルヘスはあらゆる古代の神話に目を通しながらも、探偵小説の女王をクリスティー夫人と言い表しています。ちょっとユニークな読書ですね。実存主義哲学者のサルトルはプルーストやカフカを愛好して新しい哲学を生み出しました。悪文で有名なブコウスキーは純文のセリーヌの大ファンでした。Storyは同ジャンルの作品だけを影響しあって進化するわけではありません。児童文学や探偵小説やSF小説は、権威ある文学賞の選考から外されてしまう傾向にあります。しかし、単純明快な作品が難解な作品に価値として劣っているわけではありません。文学の価値において、『理解しやすさ』と『誰にでも楽しく読めること』はもっとも重要なファクターの一つだからです。
作品をジャンルごとに整理しなかったのはそのためです。
これから読書に取り組みたいと思われている方々のお役に、少しでも立てれば幸せです。
- Nコード
- N7056GX
- 作者名
- つっちーfrom千葉
- キーワード
- 史実 世界文学 歴史 本 作家 文豪 哲学 推理小説 文芸作品
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2021年 04月22日 11時57分
- 最終更新日
- 2025年 08月13日 19時40分
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