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侘しい仔竜と逃亡王子

あらすじ
僕は騎士を喪った。
私は母を喪った。
僕は母を殺された彼女に申し訳なく思った。
私は騎士を殺された彼を哀れに思った。
僕は構えた弓を投げ捨てた。
私は命を差し出した彼に寄り添った。
僕達はまだ幼過ぎた。
私達はまだ温もりから離れたくなかった。
僕達は助け合わなければ生きられなかった。
私達はそれぞれでは立ち直れなかった。
そんな生活も月日が経てば気慣れたものになっていった。
ぎこちない日常も季節が巡れば心安らぐものになっていった。
彼女の牙は大きな脅威も恐れ慄くものだった。
彼の弓は気付かれないままに獲物を仕留めてみせた。
何よりも気の知れた仲になった。
寝食を共にするのが当たり前になった。
寒い日に身を寄せ合って眠るのが心地良かった。
暑い日に水を浴びせ合うのは楽しかった。
でも。
けれど。
僕は王子であるという事実からは逃れられなかった。
私は人と共に生きる事への苦難を知らなかった。
※ハーメルンにも投稿しています
Nコード
N7048HF
作者名
ムルモーマ
キーワード
残酷な描写あり 日常 ムシュフシュ ドラゴン 友情 異世界 書き出し祭り
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2021年 09月26日 07時00分
最終掲載日
2022年 04月05日 10時00分
感想
3件
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0件
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19件
総合評価
142pt
評価ポイント
104pt
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開示中
文字数
130,648文字
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