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針子の私に精霊の加護が付与されることになりました

あらすじ

 さく、さく、ひと針通すたび、淡く小さな光の粒がふわんと布に浮かぶ。木枠にはめられた絹のハンカチに刺繍糸の花が咲く。
 ――これを使う人が、きっと、悲しくならないように。
 私は願いながら手を進める。
 魔力は素直だ。
 心に迷いがあると色が濁る。だから、それだけを考えながら手を動かすのだ。そうして仕上がった刺繍を、必要としてくれる人の元へ届けよう。

「魔力は『想いの力』なの」

 母の口癖だった。
 この世界は、心を込めて作ったものにはそれがなんであれ魔力がこもる。込められた魔力は光の粒となって私たちを照らすんだ。

 針仕事で生計を立てているルチアーナ・カフィ。ある日いつも通り仕事をしていると見えないはずの妖精が現れて――。

※カクヨムさん、アルファポリスさんでも掲載しています。
Nコード
N7003GI
作者名
もずく
キーワード
異類婚姻譚 身分差 年の差 オリジナル戦記 日常 ほのぼの 女主人公 人外 西洋 職業もの 魔法 アイリス大賞8 恋愛 妖精
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2020年 07月04日 01時01分
最新掲載日
2020年 07月19日 04時44分
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文字数
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