- あらすじ
- 「人は皆、愛する者を殺す」——かつて彼が言った言葉が、夜の海風とともに蘇る。
自由を求め、旅立った彼と、江の島に残った海歌。
波に乗るたび、夜の星を見上げるたび、彼の言葉が胸の奥でざわめく。
大学時代、彼と交わした数々の会話。
オスカー・ワイルドの言葉を借りて語る彼は、どこか遠くを見つめていた。
彼が旅に出る前夜、「自由とは何か」をめぐる最後の言葉を交わしたこと。
——あれから、どれほどの時が経っただろう。
今でも、彼の言葉は波の音に重なる。
それは未練か、それともただの記憶か。
青い薔薇のエンブレムがついたキーケースを握りしめ、海歌はふと問いかける。
(あたしは、本当に自由になれたのか?)
夜の片瀬西浜で波を見つめながら、海歌は彼との記憶を辿る。
答えはまだ見つからない。
けれど、今も変わらず、海には波が寄せている。 - Nコード
- N6949KE
- シリーズ
- 湘南カフェノート
- 作者名
- かれら
- キーワード
- 女主人公 現代 青春 江の島 オスカー・ワイルド サーフィン 自由 哲学 プラトニック
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 03月10日 00時33分
- 最終掲載日
- 2025年 03月10日 21時40分
- 感想
- 0件
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- 総合評価
- 12pt
- 評価ポイント
- 10pt
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- 文字数
- 8,738文字
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波の向こうにいた人
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