- あらすじ
- 誰かの代わりでしか、必要とされたことがない。
北方の凍土に嫁いだ子爵家の次女メルルは、姉の身代わりだった。
父に告げられた言葉は、たった一言。
お前でいい。
婚姻の相手は、氷の将軍と呼ばれる辺境伯。
夫婦の実態は求めない、三年で終わる契約だった。
泣いても仕方がない。
メルルには前の人生で培った料理の腕がある。
荒れ果てた砦の厨房を見た瞬間、涙の代わりに袖をまくった。
塩漬け肉と硬いパンしかなかった食卓が、変わり始める。
兵士たちの顔に笑みが戻り、脱走兵がいなくなり、志願者が増えた。
将軍は何も言わない。
ただ、毎日の皿だけが空になっていく。
深夜の厨房に薪をくべる影。
風邪の朝、扉の前に置かれた誰かのマント。
言葉をくれない人が、行動だけを重ねていく。
メルルが気づかないうちに、砦は変わっていた。
けれど契約の終わりは確実に近づいている。
そして実家から届いた一通の手紙が、全てを揺らす。
姉の婚約が決まった。
本来の花嫁を送るから、お前は帰れ。
料理で誰かを支えることしかできなかった娘が、初めて自分の居場所を問われる。
この砦に残る理由を、彼女はまだ持っていない。 - Nコード
- N6782LV
- 作者名
- 九葉(くずは)
- キーワード
- 女主人公 西洋 ハッピーエンド 異世界 契約結婚 白い結婚 溺愛 ざまぁ
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 02月27日 11時50分
- 最終掲載日
- 2026年 03月02日 11時16分
- 感想
- 11件
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- 文字数
- 59,446文字
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身代わり花嫁の契約期間は三年です
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誰かの代わりでしか、必要とされたことがない。
北方の凍土に嫁いだ子爵家の次女メルルは、姉の身代わりだった。
父に告げられた言葉は、たった一言。
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