- あらすじ
- 洞穴で横になっているとき。山の中で手ごろな石に齧りついているとき。時々、麓の村の子どもたちの笑い声が、風に運ばれて聴こえてくることがありました。
その頃は、まだヒトというものに出会ったことのなかったオニタには、それが何の声なのかはっきりとわかりません。ただとても楽しそうだ、ということだけがなんとなく伝わるのみでした。
何度も何度も昼と夜が過ぎ、そのたびにオニタは空腹を感じて、近くに転がっている石を食べました。それ以外の時間はというと、石や草花をすりつぶしたものを使って壁に絵を描いて過ごしました。時折訪ねてくる竜だけがオニタの話し相手でした。
- Nコード
- N6679DB
- 作者名
- ノイジョン
- キーワード
- 冬童話2016 ファンタジー
- ジャンル
- 童話〔その他〕
- 掲載日
- 2016年 01月13日 21時03分
- 最終掲載日
- 2016年 01月14日 00時00分
- 感想
- 2件
- レビュー
- 0件
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- 総合評価
- 23pt
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オニタと竜の仮面
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