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幸福の酒 不幸の酒

あらすじ
  梗概
 長野の山間部に住む人見茜の父(啓輔)は、忘年会の帰宅途中車に撥ねられ亡くなった。その犯人は啓輔を救護することなく、現場から立ち去った。
 その同じ日に群馬県の御巣鷹山で、大型旅客機が墜落した。啓輔を撥ねた犯人は、何年経っても逮捕されなかった。父が撥ねられた時、茜は中学3年生だった。母は父が亡くなる以前に、癌で亡くなっていた。独りぼっちになった茜は、伯母である相羽幸子に引き取られ、相羽の養子になった。茜は高校を卒業するまで、愛知県の伯母の家で暮らした。高校を卒業すると同時に、陸上自衛隊に入隊した。勤務地は群馬の相馬原駐屯地に配属された。茜はそこで運命の人、光村と知り合い付き合うようになる。光村は普通の自衛官とは少し異なり、どこか影がある人物だった。光村は家が貧しかったこともあり、新聞の奨学金制度を利用し、東京の大学に進学した。しかし在学中キャッチセールスに遭い、借金を抱えてしまう。悲嘆にくれゲームセンターでボーとしているところを、自衛隊の勧誘員につかまり自衛隊に入隊した。光村は自衛隊に入隊したころ、先輩の自衛官に誘われ白馬へスキーに行った。その途中運転している原口が、前方不注意で人を撥ねてしまった。原口はその時飲酒していた。光村たちの上官由良は、状況を判断しその場から逃げるように原口に指図した。光村はそのひき逃げした車に乗っていたため、何年もの間そのことで悩んでいた。ある日茜から父がひき逃げされ、未だに犯人が捕まっていないことを告白される。
 そのひき逃げした車に乗っていたのは、間違いなく自分たちだった。光村は悩みぬいた末、茜にすべてを告白した。茜は光村に対し激昂したものの、なぜか光村が警察に訴え出るのを少しだけ待つように頼んだ。そんな最中一緒に車に乗っていた花本が、由良に殺害された。由良は原口のひき逃げを隠蔽したが、自分の計画が間違っていたことを悟り、自ら命を絶とうとする。茜は自分の父をひき逃げした犯人の共犯が、恋人であるが如く報道され、精神的に追い詰められていった。マスコミの報道を目にした亜美という女性が(私はあなたの姉です)と手紙を寄越した。亜美は啓輔の前妻との間にできた子だった。茜とは異母姉妹になる。二人は東京で会い、ホテルの部屋をとりビールで乾杯した。それは今まで飲んだどの酒よりも美味しかった。
 

Nコード
N6602FH
作者名
町役太郎
キーワード
R15 残酷な描写あり 日常
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2019年 02月10日 14時00分
最終掲載日
2019年 02月11日 13時00分
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文字数
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+注意+

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