ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『落花流水の誓い』

短編
あらすじ
京都を舞台に描かれる、触れない距離のまま深まっていく恋の物語。
純一は、かつて恋人・由宇紀と別れの儀式として訪れた京都の寺・青龍院を、今度は怜子とともに再訪する。苔むす庭、写経堂に満ちる墨の香、異質なのに不思議と溶け込むパイナップルの木――京都の静かな時間の中で、二人は言葉にしすぎない想いを育てていく。
鴨川の夕焼けの下、怜子は「落花流水」という言葉を差し出す。それは相思相愛を意味すると同時に、別れや流転をも含む言葉だった。怜子はそれを二人の“合言葉”にしようと言い、たとえ離れても想いは還ると誓う。純一はその重さを受け止め、「覚悟」を問われる。
やがて怜子の心は、京都に沈殿した“置き去りにされた想い”に引き寄せられ、静かに揺らぎ始める。自分が自分でなくなる恐れを抱いた怜子は、純一に告げぬまま、郊外の尼寺・高妃寺に身を寄せる。尼僧・高姫尼のもとで、怜子は祈りと沈黙の中に身を置き、触れられない苦しさと、それでも消えない恋を抱え直していく。
「守るとは、そばにいることだけではない」
その言葉を胸に、怜子は再び純一のもとへ戻る決意をする。
再会した二人は、なお触れない距離を選びながらも、確かに同じ方向を向いて歩き始める。青龍院には、怜子がかつて残した手紙と「落花流水」と刻まれた石碑があり、時間が折り重なる京都の中で、二人の想いが過去・現在・未来を結んでいたことが明かされる。
由宇紀との別れで「振り返らない」ことを覚えた純一は、今度は“続けるために振り返らない”という新しい作法を選ぶ。怜子と純一は、常に同じ場所にいるわけではない。それでも合言葉を交わせば、また還ってこられる関係として日常を生きていく。
鴨川は今日も流れ、花は落ち、やがて流れに還る。
触れないまま手を取り合うように、二人は京都の暮らしの中で、静かに恋を続けていく。
Nコード
N6578LO
作者名
久我 一颯
キーワード
ドリコム大賞4 123大賞7 なろうラジオ大賞7 第2回ルフナ大賞 OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 シリアス 男主人公 女主人公 和風 現代 日常 青春
ジャンル
現実世界〔恋愛〕
掲載日
2025年 12月31日 11時53分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
6,627文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N6578LO| 作品情報| 短編| 現実世界〔恋愛〕
京都を舞台に描かれる、触れない距離のまま深まっていく恋の物語。 純一は、かつて恋人・由宇紀と別れの儀式として訪れた京都の寺・青龍院を、今度は怜子とともに再訪する。苔むす庭、写経堂に満ちる墨の香、異質なのに不思議と溶け込む//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ