ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ジュジュツナギ

あらすじ
 高校一年生の冬休み。補習授業を受けるために登校していた少年、日ノ本時雨(ひのもとしぐれ)は、保健室にて同年の少女、篠宮那智(しのみやなち)と出会い、どこか儚い雰囲気を持つ彼女に一目惚れをする。以降、二人は補習授業を一緒に受けることになり、時雨を邪険に扱う那智も次第に心を開いていく。
 しかし、二人のその関係には次第に影が射していく。時雨は重い心臓病を祖父の代から継いでいて、一年前に実の父も同病により亡くしていた。那智はこの時雨の実父の病死に関わる人物で、ジュジュツナギという儀式によって、その身……死肉を食していた。
 那智は篠宮一門という薬師の一家の末裔で、ジュジュツナギは家内だけに伝わる秘伝の業だった。病気で死んだ人の血肉を食し、体内で抗体を作り上げ、自分の身体を他者に切り売りする。そんな儀式である。愛する人の実の父のその身を食していたと知り、那智は悲しみ、失意に沈んで補習授業に行けなくなる。
 一方、那智の侍女たる女性に事の真相を聞かされて、時雨は悟った自分の死期にも構わず、彼女に会いに行く。強い発作が頻発していた彼の身体は重症で、しかし、それでも那智の居場所へ……雪降る街を駆けていく。
 十二月二十五日。夜中のホワイトクリスマス。時雨は那智が入院している総合病院に忍び込み、彼女に思いの丈を伝えて二人の関係は氷解する。しかし、時雨のその容態はもはや限界に迫っていて、彼は意識を失くしてしまい病室内で倒れてしまう。
 返事をしない時雨に向かって那智は必死に語りかける。彼を失いたくはなかった。彼女はそう思っていた。那智は儀式によって時雨の実父の身体を食している。つまり、彼女は彼の同病を治す抗体を持っていた。
 雪が止んで空が晴れ、久しく陽が出た昼下がり。那智は一基の墓石の前で物思いに耽ていた。冬の空の下、そこには二人の男女の姿があり、彼女は愛する人とともに、未来を思い描いていた。
Nコード
N6575EG
作者名
雪野螢
キーワード
残酷な描写あり 悲恋 青春 シリアス 男主人公 女主人公 学園 現代
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2017年 09月19日 15時29分
最終掲載日
2017年 09月19日 15時35分
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付けない
開示設定
検索除外中
文字数
105,475文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N4563HU| 作品情報| 連載(全157エピソード) | ハイファンタジー〔ファンタジー〕
魂を選定する存在、戦女神ヴァルキューレ 幼き少女の容姿の彼女は人間界に降り立って、多くの人々と出会いながら彼らの死に触れ、道を示す
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ