- あらすじ
- 奇妙な場所(とこ)
彼女、相坂悠里(あいさかゆうり)が意識を覚ました時に思った事である。
小さなロウソクの灯りが所々に置かれているだけのこの薄暗い世界の中で、目の前に広がるのはどこまであるのかすらわからないほどに続いている無数の本棚であった。
その本棚の全てに隙間一つなく綺麗に並べられている本達。
そのどれもが全て一目見ればわかるほどに古く埃かぶっている。
もう随分と触れられていないのだろう。
しかしそのどれもが汚れ一つなく、傷一つなく、綻(ほころ)び一つない。
まるで作られてから一度も開いた事どころか触れた事すらないような異様な雰囲気の本が永遠と続いているのであった。
悠里はこのような場所は見たこともなく来た覚えもない。
ならば、なぜこんな場所に自分がいるのか?
悠里に恐怖はなかった…
普通ならば恐怖し、混乱して身を震わせて叫ぶかも知れないであろう。
しかし彼女はそれをしなかった。
いや
出来なかった。
彼女は知っているから
自分の動かす身体はもう無く
自分の意思を伝える声も無い
相坂悠里は知っている。
すでに自身が死んでいる事を。 - Nコード
- N6551FE
- 作者名
- 紅蓮
- キーワード
- 異世界転生 身分差 悲恋 オリジナル戦記 IF戦記 時代小説 異能力バトル
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2018年 12月16日 19時42分
- 最新掲載日
- 2018年 12月16日 23時35分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 4,031文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の足跡
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N1088FF|
作品情報|
連載(全3エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
ヒノクニ。
昔「日本」と呼ばれた土地の名。
その中に監獄島と呼ばれる島がある。
昔の名は「四国」
死刑囚から万引きなどの軽度の罪に関わらず全ての有罪を受けた犯罪男性が送られる島である。
この島に住むある男達の話。
N6551FE|
作品情報|
連載(全3エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
奇妙な場所(とこ)
彼女、相坂悠里(あいさかゆうり)が意識を覚ました時に思った事である。
小さなロウソクの灯りが所々に置かれているだけのこの薄暗い世界の中で、目の前に広がるのはどこまであるのかすらわからないほどに続い//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。