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無窮の双眸へ

短編
あらすじ
 倦怠と絶望の遍歴の果てに、私は美と恐怖とを見出し、そして安らぎを得た。だがそれは新たなる探究、新たなる存在の次元への遙かなる旅の始まりであった。
 目覚めの世界に於てはセグクレヒト408の名で知られている先達に導かれて、私は〈認識の間〉に足を踏み入れ、この宇宙の深淵へ眼差しを振り向ける為の最も強力にして精妙なる装置、〈万界鏡〉を使う為の準備を行うことになる。
 己の未熟さを痛切に自覚し乍らも、私は夢の経路の先に存在するこの不可思議な時空間に於ける己の立ち位置と理の玄妙さを、言葉ならぬ言葉を用いた問答によってひとつひとつ確かめて行く。全てを知り尽くした様な疲労感に苛まれていた私にとって、それは正に驚きと衝撃の連続であった。
 だがセグクレヒト408が声ならぬ声で語る真実は更にその不可解さを増して行く。私はまだこの真実を理解する為の準備が出来ていない………。
 そんな私に彼/彼女は自ら〈万界鏡〉を操作し、その見掛け上の逆説の先にあるものをほんの少しだけ私に見せてくれようとする。
 開かれて行く諸世界の光景………それは実に、私の驕慢を挫けさせ、〈現在〉の彼方にあるものについての私の認識を、根底から一変させるものであった………!
Nコード
N6549HD
作者名
黒森牧夫
キーワード
怪奇幻想 幻視 恐怖 形而上学 遠未来 SF
ジャンル
ホラー〔文芸〕
掲載日
2021年 08月15日 19時04分
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文字数
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