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人生交換

短編
あらすじ
 街を歩いていたとある男。彼はその看板を目にした瞬間、足を止めた。

【人生交換します】

 小さなビルの二階部分に取り付けられた看板にはそう書かれていた。彼はしばらく看板を見上げ、そして、まるで排水溝に流されるようにビルに引き寄せられていった。
 階段を上がりドアを開けて中に入ると、そこは狭く、土産屋のような雰囲気だった。彼は「しまったなぁ」と思った。たまにあるのだ、こういった奇抜な店名を掲げて客を引き寄せようという店が。一見するとアジアンテイストの店に見えるが、自由の女神の置物があったりと、統一感がなく、ごちゃごちゃとしている。そのこだわりのなさが怖い。ぼったくりなのではないか。入ったからには何か買うまで出られないとか。段々、テレビ番組のセットに見えてきた。知らないけど。
 彼はそう思い、すぐに向きを変えて店を出て行こうとした。しかし、その時だった。

「いらっしゃい。よかったら、こちらへどうぞ」
Nコード
N6486JD
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2024年 06月21日 11時00分
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