短編
- あらすじ
- マヒルは、ソープ嬢でありながら、不快指数を計測する線量計を身に着けている為、生理
的拒絶を瞬時に避けられる抽象精神保持者である。
印度人プログラマーであるドーシャは、その日目を覚まさなかった。
生命(霊性)が停止していたのだ。
なぜならば、前日寄った精神科で処方された三環形の抗うつ薬、抗不安薬そして睡眠薬に
よって、腐敗開始前肉体保持死者となっていたからだった。
マヒルは、その人間離れした風貌と濃厚なサービスで吉原でも超人気のソープ嬢である。
線量計は、防衛省から貸与されている。そのかわり税金をはらわなくてはならない。
マヒルは、その後、結婚して具象人間となった。
地下にある百貨店の一角―知性相対主義的病院で、マヒルがDNAコンピュータを
プログラミングしていると、生神がマヒルのお供えしたパンチカードを手に、
存在製造メソッドAを唱えた。
するとドーシャが蘇生したのである。
- Nコード
- N6370DJ
- 作者名
- 小島天史
- キーワード
- 近未来 電脳世界
- ジャンル
- 空想科学〔SF〕
- 掲載日
- 2016年 06月27日 04時03分
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