- あらすじ
- 西暦に換算して三五〇〇年。
世界は穏やかだった。
穏やかだから、人々はのびのびと育つ。のびのびと育つから――、誰もがどこか『能天気』なのかもしれなかった。
のどかな世界に住む、一人の少女。
大月さくらは、わずか中学二年生でありながら、『姉』と二人暮らしをはじめて三年目になる。
だからさくらは、幼いながらにして、掃除、洗濯、料理と、家のことならなんでもこなせるような少女になってしまったのだが、その代償として、趣味もなく、熱中するようなことも見つからない、好奇心に欠けるような人間に『戻ってしまった』のである。
そんな彼女が、一歩、どこかへと踏み出してみると――、あっというまに毎日が、慌ただしく変貌してしまうのだった。
七月。
さくらは、失ったままの好奇心にようやく火をともしていた。
彼女のやってみたいことといえばバイトだったり部活動だったり、いかにすれば美味しい漬け物を作れるのかなど他愛もないことばかりだったが、頭のかたすみでは、およそ一五〇〇年前に滅んでしまった世界の秘密に迫ってみたいという、大それたことも考えていた。
少女たちと共に、まるで初夏の台風のように騒がしく駆け抜ける、『さくらの三週間』。 - Nコード
- N6065CL
- 作者名
- なつの友司
- キーワード
- 青春 ホームドラマ 近未来 ほのぼの 未来 エンターテイメント 少女 中学生 学園 ファンタジー コメディー 友情
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2015年 01月02日 17時29分
- 最新掲載日
- 2016年 11月08日 14時28分
- 感想
- 3件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 3件
- 総合評価
- 18pt
- 評価ポイント
- 12pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付けない
- 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 281,895文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球はおそらく青かった
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N2705FF|
作品情報|
短編|
純文学〔文芸〕
「僕」はただの鳥です。ただの鳥ですが、ときどき魚になったり、ときどき猿になったりもします。そして食べます。食べられるものなら何でも食べます。からいものだけは、「ぺっ」と吐き出すこともあります。そうやって生きています。天敵//
N4845EL|
作品情報|
完結済(全7エピソード)
|
童話〔その他〕
西暦3500年。
一度文明が滅んでしまったことのあるこの世界には、かつて栄えていた文明のことを知っている人間は誰もいなかった。
知るための手段はさまざまあるのだが、そのうちの一つに、超能力と呼ぶべきようなものが使わ//
N4868DX|
作品情報|
短編|
コメディー〔文芸〕
現代日本では、決闘は犯罪である。
それでも佐々木仏然は、真剣勝負がしたかった。真剣勝負というからには殺し合いのつもりだったし、殺し合いというからには自分が死んでしまってもよいくらいの覚悟だった。
しかし、どうにも真//
N6065CL|
作品情報|
連載(全39エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
西暦に換算して三五〇〇年。
世界は穏やかだった。
穏やかだから、人々はのびのびと育つ。のびのびと育つから――、誰もがどこか『能天気』なのかもしれなかった。
のどかな世界に住む、一人の少女。
大月さくらは、わずか//
N7355CR|
作品情報|
完結済(全9エピソード)
|
ノンジャンル〔ノンジャンル〕
女子高生、一六歳になる彩音は、とくに霊感が強いわけではない。
そんな彼女は、早朝、誰もいないはずの一年四組の教室で、へらへらと笑う『軽薄そうな幽霊』と遭遇してしまった。
歳は四〇程度。半そでのワイシャツ、グレーのズ//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。