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常山尋はやるきなし

短編
あらすじ
 常山尋はとある高校に通う一人の学生である。
 決して勤勉ではないし、真面目でもない。特徴らしい特徴はなく、強いて言うならば、ひたすらにやる気のない様子が一目でわかる姿勢や態度が、常山らしさとなる。
 とは言え、極度の面倒くさがりである常山も、平日になれば学校に通う。
例え二徹をしようとも、学生であれば通うのが義務であり、当然の日常だからだ。
 学校に行けば、色々な人間と関わることになる。
 朝は世話焼き委員長と遭遇して、皮肉を言い合う。
昼休み、昼食時には、得体の知れない少女と同席して気まずい雰囲気を味わう。
放課後には気のいいクラスメイトと軽く会話をした後で、図書室にいって宿題を片付ける。その際には、顔見知りの上級生と会話をすることもあるだろう。
 ――そんな日常がただ続くことを、常山は望んでいる。
 常山は面倒くさがりだが、望む環境を維持するために、労力を惜しまない。
 通う学校で事件があれば、その事件をひとまず終わらせることに尽力する。
 たとえばそこに怪物が居るならば、とりあえず立ち去るようにお願いするし。
 たとえば校舎そのほかが壊れてしまっているならば、自分の出来る範囲で修復して当座をしのぐ。
 そこで生きる一人の魔法使いとして、出来る範囲で、出来ることだけを行う。目の前の出来事が何に繋がるかに興味はなく、ただその場限りの解決をして立ち去る。
 そして、解決したと判断すれば、翌日を待つ。
 翌日が平日であるならば、また面倒くさそうにしながら登校するのだ。
 

常山尋はただその日常を繰り返す。
自分にとっての当然を、当然として行うための努力を怠ることなく続けながら。
 
※pixiv:どらぽんず でも公開してます。
Nコード
N6049CI
シリーズ
魔法使いの話
作者名
どらぽんず
キーワード
魔法 学校/学園 高校生 その他 現代 ファンタジー 魔法使い
ジャンル
ローファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2014年 10月18日 20時29分
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文字数
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