- あらすじ
- ※ネタバレ含みます。
任意で読み進めてください。
主人公は高校卒業を間近に控えた立場であるが、将来の夢もなくただ漫然とした日常に流されていた。そんな中で、友人達がそれぞれの将来に向かって努力していることを知り、次第に焦りと嫉妬の感情を抱き始める。素直に周囲の人間を応援することが出来ずにいると、月の化身とでも形容したくなるような白い肌をした女の子に出会う。主人公は次第にその女の子に惹かれていき、小説を書くようになる。
小説の作法を学んでいくにつれて、人間としても成長を遂げた主人公は、仲間とともに様々な苦難に立ち向かっていく。
それぞれの夢が現実味を帯び始め、主人公もいつしかプロの作家になることを標榜する。
全員の目標が軌道に乗ったように見えたが、主人公は年明けに開催された文芸甲子園という文学の祭典で結果を残せずに敗退してしまう。本当はそこで優勝をした姿を月の化身に見せるつもりだったのだ。
その敗退をきっかけに小説が書けなくなった主人公は、月の化身に連絡を取ろうとするが、後に病に倒れたのだと友人伝いで聞かされることになる。
少し経ってから月の化身からの連絡があり、いつも会っている公園で待ち合わせることにした。そこでの彼女はより一層白い顔をしており、主人公はこのままどこかへ行ってしまうのではないかと不安になる。その予感は的中しており、彼女がもう長くはないことを聞かされてしまう。
これには二度と立ち直れないほどのショックを受けた。
主人公は間違いなく彼女のおかげで変われたのだ。
それは皮肉にも、くだらないと吐き捨てて斜に構えていた世界が、特別なものに変化しようとしていて、人を好きになることはこの世で一番素敵なことだと気付かされたときの出来事だった。
「私がいなくなっても小説だけは書き続けて」
主人公はそう託されるが、彼女のいなくなった世界で小説を書く意味を見失ってしまう。
一度は筆を折る決心をしたものの、月の化身が、「これから私を超える若き才能が世に輩出されることになるから、そのときは私の冠をつけた賞をあげてほしい」と出版社に直談判していたことを聞かされる。胸を熱くした主人公はその文学賞に応募することに決めた。
その後、予想外の結末を迎えることになるのだが… - Nコード
- N5952FV
- シリーズ
- 純文学
- 作者名
- オリンポス
- キーワード
- 身分差 悲恋 日常 青春 シリアス ダーク 男主人公 学園 現代 職業もの ハッピーエンド 文学 歌ってみた 弁当屋 将棋
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2019年 11月01日 06時18分
- 最終掲載日
- 2020年 09月07日 06時28分
- 感想
- 15件
- レビュー
- 1件
- ブックマーク登録
- 78件
- 総合評価
- 373pt
- 評価ポイント
- 217pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 116,247文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月が綺麗ですね
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N8308IR|
作品情報|
短編|
エッセイ〔その他〕
どちらかといえば自分の思想をつらつらと書き連ねただけのお仕事小説。
N7858GQ|
作品情報|
連載(全8エピソード)
|
純文学〔文芸〕
売れない芸人である僕は、いつからか舞台に立つことが怖くなっていた。昔はあんなに輝いていたはずの場所が、今では情熱を注げなくなっている。そんな中で、同期の芸人や後輩の芸人と言葉を交わし、恋人と愛を育み、自分とは何か、お笑い//
N1720HL|
作品情報|
短編|
空想科学〔SF〕
感染型ウイルスのせいで超過勤務を強いられている主人公。そんな彼が真夜中に見つけたのは、自分とそっくりのクローンを販売してくれるテレビショッピングだった。疲労が限界を迎えていた主人公はそれを注文して、充実した生活を取り戻し//
N3698HK|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
幼い頃の約束を果たすために作家になった主人公だったが、彼の書く物語は異国の小説をそのまま盗用しただけのまがい物だった。良心の呵責を感じつつ、男が選んだ答えとは……。心が温まるといいなと思いながら書きました!
※内容は、//
N0851HK|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
主人公は無実の罪で投獄されることになった。
控訴や上告を行ったが、結果は有罪判決。
服役期間を終えると、すでに白髪になっていた。
〈補 足〉
ヴィクトル・ユゴーの“レ・ミゼラブル”に触発されて書きました。不遇な時代や社//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。