- あらすじ
- 僕の婚約者はかつてセプテントリオの妖精姫と呼ばれていた。
銀糸のような癖のない髪に透き通った碧玉の瞳。
儚げな美貌に柔らかな微笑をたたえ、誰にでも穏やかに接する彼女は理想の令嬢、いや姫君だ。
彼女は僕の自慢の婚約者だった。
僕の身代わりとしてあの泥沼の戦場に彼女が行ってしまうまでは。
ようやく平和が訪れて、帰って来た彼女を僕は生理的に受け付けることができなかった。
何も映していないような虚ろな瞳。
周囲にピリピリとした空気をまき散らし、精神を削り取るような緊張を強いるあの眼光。
彼女の精神は今もあの戦場で泥の中を這いまわり、血と糞尿をすすってもがき続けているのだろう。
僕はそんな惨めな戦争の残滓を見たくなくて、その言葉に飛びついてしまった。
彼女を貶め、この世から消し去る事を正当化してくれる、あの根も葉もない噂に。
---------------
アルファポリス様にも掲載しております。
また、作中に出てくるフェレティング公女の手記10/20夜より連載します。
「幸福とは死者の群れの中に生者を見出すこと」
https://ncode.syosetu.com/n7827hg/
そちらも併せて愉しんでいただけると幸いです。
-------
全10話、完結保障。
1万字程度の短い作品です。
最終話まで執筆済み。
登場人物の感情を描いている作品なので、軍の組織や作戦などはものすごく適当です。
戦車などについても作者は全くの無知なので、あり得ない勘違いなどがあれば教えていただけると幸いです。
関東軍の従軍看護師だった母の従姉の思い出や、今まで読んだり人から聞いた戦争体験がごちゃまぜに入っています。
どこかで聞いたようなエピソードがまじっていても生温かくスルーしてください<(_ _)>
基本的にバッドエンドです。
苦手な方は回避してください。 - Nコード
- N5901HG
- 作者名
- 歌川ピロシキ
- キーワード
- R15 ヒストリカル オリジナル戦記 架空戦記 追放聖女 処刑シーンあり ざまぁ? ネット小説大賞十感想
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2021年 10月15日 19時00分
- 最終掲載日
- 2021年 10月18日 19時00分
- 感想
- 5件
- レビュー
- 4件
- ブックマーク登録
- 105件
- 総合評価
- 1,236pt
- 評価ポイント
- 1,026pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 14,580文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
卑怯で臆病な僕は血塗れの聖女を受け入れることができない
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N6518HS|
作品情報|
連載(全3エピソード)
|
エッセイ〔その他〕
SNSなどでよく目にする「在宅ビジネス」ですが、まっとうな企業もある中でいかがわしい企業による契約トラブルも数多く目にします。
勤務先に守られていないWEB作家やライターは、法の網をかいくぐる悪徳業者にとっては美味しい獲//
N1694HM|
作品情報|
連載(全126エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
エステルは可愛い。
ストロベリーブロンドのふわふわした髪に零れ落ちそうに大きなハニーブラウンの瞳。
どこか舌足らずの口調も幼子のように天真爛漫な行動も、すべてが愛らしくてどんなことをしてでも守ってあげたいと思っていた。
//
N3413HO|
作品情報|
完結済(全27エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「誰よ!?こんなひどいことするのは!?」
須藤星空(すてら)は絶望した。
ある日を境にSNSに溢れはじめた見るに堪えない罵詈雑言の数々。
至るところで個人情報が晒され、いくら削除依頼を出してもきりがない。
溢れ//
N4414HN|
作品情報|
連載(全11エピソード)
|
コメディー〔文芸〕
よっす。ワシはゼウス。
なんか頭が痛すぎるからとりあえず斧でかち割ってみたんだ。
そしたらなんと中からフルアーマー美少女が盾と剣ぶん回しながら飛び出してきたじゃないか。
そりゃ痛いよな〜
ほら頭が割れそうに痛いとか言う//
N4975HN|
作品情報|
連載(全4エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
「ヴィゴーレ・ポテスタースの幽霊が娼館に入り浸っている!?」
貴族学校卒業から2か月ほど経ったある日、文官登用試験に合格して外務補佐官となったばかりのジェーンはとんでもない噂を耳にした。
卒業直前に起きた第一王子毒殺//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。