- あらすじ
- ぼくの肩書きは「臨床工学技士(Clinical Engineer)」──
医者でも看護師でもない、“命と機械のあいだ”で働く、ちょっと地味な裏方職だ。
ICUで聞き慣れたピーピー音。
あれは、機械が命の不調を訴えてる音だ。
ぼくらは、その音の意味を理解して、調整し、命を守る。
でもその仕事は、誰にも気づかれず、名前も呼ばれない。
「それ、AIでよくない?」
ある日、言われたそのひと言がきっかけだった。
──なら、こっちからAIと組んで、新しい医療を作ってやろう。
そうして始めたのが、AIMEDというプロジェクト。
病院の外から、在宅医療を支えるサービス。
AIとセンサーを使って機器の異常を予測し、不安を抱える家族の声に応える。
誰にも任されてなかった“隙間の医療”に、ぼくたちは手を伸ばした。
初めは誰にも見向きされなかった。
でも、感謝の言葉が届くたびに気づく。
「ありがとう」って、こんなふうにもらえるんだ。
この仕事、やっぱりやっててよかったって思えた。
これは、ぼくが“すみっこ”から抜け出して、
ちょっとだけ前に出て、自分で選んだウインウインな未来の話。
目立たないけど、確かに命を支えてる。
そんな誰かの背中に、そっと手を置くような物語です。 - Nコード
- N5887KL
- 作者名
- 東雲 比呂志
- キーワード
- ネトコン13 現代 職業もの 臨床工学技士 医療 在宅医療 AI 成長 サクセスストーリー ヒューマンドラマ 裏方ヒーロー 静かな感動 病院 ピーピー音 起業
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 05月10日 08時00分
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- 文字数
- 20,988文字
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『ぼくが選んだウインウインストーリー』 見えないところで生きてきた僕の、ちょっとだけ報われた話
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