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憧れと恋を間違うほどバカではありません

あらすじ
「付き合ってください!」

今日だけでもう3回目の告白だ。

競技場の片隅、桜の花びらが舞い散る春の午後。

別の学校の制服を着た女子生徒がピンク色の便箋を両手で差し出し、腰を曲げた。
彼女の声は小さかったが決然としていた。

皇陽斗は困ったように軽く笑うと、首を一度なでた。
彼が困った時に出る一種の癖だった。

「ごめん。僕...彼女いるから。」

「...え?」

予想外の答えに女子生徒の目が大きく開いた。
彼女はぼうっとしたまま立ち尽くしていた。

「じゃ、先に行くね。練習あるから」

皇は申し訳なさそうに腰を曲げて挨拶すると、振り返らずに自分の道を行った。
紺色の髪が春風にさらさらと揺れていた。

「やっぱり...皇さんは今日もイケてるな。」

私は競技場の片隅に隠れて彼らの姿を見つめながら、納得したように頷いた。

万人の彼に彼女がいるなんて誰も想像できないよね。
いや、むしろいないほうがおかしいんじゃない?

「推しの恋を応援するのもファンとしての務め!皇さんが幸せなのが俺の幸せなんだから」

皇に彼女がいるという事実に、なぜかこうも胸の片隅が痛むのか分からなかった。
俺はただファンとして彼を憧れているだけなのに。
分からない感情に拳をぎゅっと握った。
Nコード
N5838KM
作者名
すきら
キーワード
R15 BK小説大賞 HJ大賞6 ネトコン13 集英社小説大賞6 男主人公 学園 現代 日常 青春
ジャンル
現実世界〔恋愛〕
掲載日
2025年 05月18日 00時56分
最新掲載日
2025年 05月18日 15時56分
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文字数
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「付き合ってください!」 今日だけでもう3回目の告白だ。 競技場の片隅、桜の花びらが舞い散る春の午後。 別の学校の制服を着た女子生徒がピンク色の便箋を両手で差し出し、腰を曲げた。 彼女の声は小さかったが決然としてい//
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