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短編
あらすじ
「君は純文学って知ってる?」

「文字列だけなら。意味は、そうですね、純粋な文学とかじゃないですか?」

「文学に純粋と不純の区別はないよ。官能小説だって美学になる。純文学とは、芸術性を持った文学ジャンルのこと」

「じゃあ、自分らの会話は純文学ではないですね。芸術性とか、信念とか、欠片もないですから。行き当たりばったりで、その時々で主義主張も違う。まして、言葉の意味すら分からないまま使うこともあるんですから」

「そもそもの話、会話は文学ではないしねぇ。適当も適当。……ところで、こういう風に会話だけで進む小説をなんて言うか知ってる?」

「対話体小説ですよね。国語の教科書のコラムに書いてありました」

「なんだ、純文学を知らずに対話体小説を知ってることがあるのかぁ」

「他人の人生は不思議なものですよ。てか、さっきから純文学だの対話体小説だの、分類ばっかして、差別ですか?」

「“区別だよ”。
 そういう風に言葉を変えて納得感を持たせてるのさ。区別も差別も分類もジャンル分けも言語化も、等しく同じことだよ」

「思想つえぇ……」

「分ける必要なんかなく、あやふやでいたほうが平和的で本質的だというのは、世の真理の一つなんだワン」

「なぜとつぜん犬に?」
Nコード
N5792JU
作者名
何ヶ河何可
キーワード
ほのぼの 日常 対話体小説
ジャンル
コメディー〔文芸〕
掲載日
2024年 12月03日 18時28分
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文字数
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