ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ラストサクリファイス

あらすじ
「……誰だよお前は」
 
 雷鳴が轟く豪雨の中、日が沈み人気の無い閑静な路地に、目の下までフードを被った全身黒ずくめの男が進路を塞ぐように立っていた。

 その男は何かを片手に持ちこちらを向いて無言で笑みを浮かべていた。明らかな危険を感じつつも、そのあまりに不気味な光景にしばらく俺はこの場を動けずにいた。
 
 すると男は少しずつこちらへ片手に持っているなにかを向けながら歩き始めた。

 (……おい、なんだよ勘弁してくれよ‼︎)

 あまりの恐怖に声が出ない、身体が動かない。少しずつ後ずさりするのが精一杯だった。

 相手はどんどん近づいてくる。助けを呼ぼうにもこの雨の中では確実に聞こえないだろう。走って逃げるしか無い。だが身体がいうことを聞かない。
 
(……殺される!!)
 
 死を目の前に感じた時身体が動いた。すぐさま相手に背を向け走り出す。

 だが既に遅かった。俺の身体が動き始めると同時に相手は早足になり俺をめがけて獲物を見るような目で向かってきていた。

 そして次の瞬間、左胸部に鋭い痛みが突き刺さる。

 (俺……死ぬのか?こんなとこで、こんな見ず知らずの奴に刺されて……)
 
 背後からひと突き、みるみるうちに血が溢れていく。
 
普段テレビで見る通り魔のニュース。いつも無関心で見ていた。自分が遭遇するわけがない、全く無関係の出来事。

 それが今自分の身に降りかかりなんとなく後悔するような、そんな気持ちになった。
 
 段々と遠のいていく意識。走馬灯のようなもの
はなく、考えられたのはそのことだけだった。
Nコード
N5568FA
作者名
木下たたら
キーワード
異世界転移 ヒストリカル オリジナル戦記 冒険 ダーク 男主人公 ほのぼの 現代 硬派 魔法 職業もの ゲーム
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2018年 09月29日 15時24分
最新掲載日
2018年 10月08日 12時34分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付けない
開示設定
開示中
文字数
12,626文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N5568FA| 作品情報| 連載(全6エピソード) | 異世界〔恋愛〕
「……誰だよお前は」    雷鳴が轟く豪雨の中、日が沈み人気の無い閑静な路地に、目の下までフードを被った全身黒ずくめの男が進路を塞ぐように立っていた。  その男は何かを片手に持ちこちらを向いて無言で笑みを浮かべていた。//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ