- あらすじ
- 俺の名前は相馬、相馬 瞳。
妻と子供を連れて年に数度の墓参り。最近は減ってきた蝉の鳴き声を背に、いつものように掃除をし、線香を、供え手を合わせていた。お盆て事もあり、割と多くの人達が同じようにしている。
…さて、帰るかと、支度をしていた時、ふと目に入ってくる。
隅の方墓前に佇む男が1人。この暑さにも関わらず、漆黒のスーツを身に付け白いワイシャツ、黒のネクタイをしている。それでいて汗ひとつかいている様子は見られない。銀色のカフスボタンにネクタイピン、シルバーと黒のロレックス。いずれも一流の身嗜みで下品さもない。
上品な人間だと言う事は身だしなみや所作で大方分かるもの、そして俺は職業が刑事でもあるので人間観察が癖になっている部分もある。
小さな声で墓に向かい、話しているようだ。あまりジロジロ見るのも失礼かと思い、踵を返して帰途につく。
「…おい、相馬。久しぶりだな、俺に挨拶なしとはお前も偉くなったな…」
…!!!?黒スーツの男が身体は墓前に向けたまま、俺に声をかけてくる。それは、嫌な気持ちになるような声でも不審な気持ちになるでもなく、懐かしく温かい声だった…
ま、まさか……?全身の毛が逆立ち、俺は直立不動で男の方を向く。30年、30年ぶりの感覚だった。
- Nコード
- N5512KX
- 作者名
- おみき
- キーワード
- 不良 暴走族
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 08月14日 23時08分
- 最新掲載日
- 2025年 09月27日 23時08分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 5,462文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
皇丸…人生の船
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N5512KX|
作品情報|
連載(全8エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
俺の名前は相馬、相馬 瞳。
妻と子供を連れて年に数度の墓参り。最近は減ってきた蝉の鳴き声を背に、いつものように掃除をし、線香を、供え手を合わせていた。お盆て事もあり、割と多くの人達が同じようにしている。
…さて、帰るかと//
N9088HS|
作品情報|
連載(全67エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
学校。誰もが知っているだろう当たり前の施設。そしてそこにはまた、誰もが知っているだろう教師という職業の人間がいる。
教師の本当の仕事を知っているかい?
ある田舎の学校の副校長として赴任した俺の日常のなかから、教師の本当の//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。