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鍵をかけない町

短編
あらすじ
 バスから降りた男は、ぐぐぐっと伸びをしたあと、今度は体を前に曲げズボンの裾を少し捲り、足首を掻いた。
 次いで、ふっーと息を吐くと辺りを見渡し、そして歩き始めた。
 田舎町……いや、普通の町。少なくとも都会ではない。人の姿はそこそこ。店も同じくそこそこ。パン屋、八百屋、花屋、ラーメン屋に床屋。ショッピングモールの類はなさそうだが『屋』が付く店は大体ありそうだった。
 男はアパートの部屋に着くと荷物を放り投げ、畳の上に寝転び、そしてすぐにまた起きた。
 もう少し見ておくか。
 そう考えた男は部屋の鍵をかけ、近所をぶらつくことにした。
 
 
Nコード
N5406IN
作者名
雉白書屋
キーワード
ショートショート
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2023年 12月12日 11時00分
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文字数
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