- あらすじ
- 人類は22世紀に突入し、科学技術が飛躍的な発展を遂げた。しかし、突如として発生した未知の細胞、『Z-細胞(BB)』が、人類の運命を大きく変えることになる。BBは人間の細胞に侵入し、遺伝子変異を引き起こした。その影響で大半の人類は命を落とし、わずかに生き残った者たちもまた、いつ変異するかわからない不安と共に生き続けていた。
BBによって変異した者のうち、ごく一部は「黒化(ダーク・インストール)」と呼ばれる現象を起こし、超人的な力を手にする。しかしその代償として、記憶と人間性を失い、破壊の限りを尽くす化け物へと変貌してしまう。一方で、完全に知性を喪失した「劣化」個体も多発し、文明の崩壊を加速させた。
それから千年。
人類の大都市は崩壊し、荒廃した廃墟となり、世界は「終末期」と呼ばれる時代へ突入する。生き残った人々は「影」に侵食されない僻地へと逃れ、小さな集落を作り、細々とした生活を続けていた。
そんな世界の片隅、辺境の町・ルカに住む少年、クロノア・クロリスは、BBに汚染されながらも変異を免れていた。しかし、彼の幼馴染であるロゼ・スカーレットは、変異の兆候を見せ始めていた。
ある日、変異を遅らせる薬草「スズラン」を探しに山へ向かったクロリスと親友のポポルは、帰還した町で凄惨な光景を目にする。家々は炎に包まれ、住民たちは逃げ惑い、破壊の中心には変わり果てたロゼがいた。
彼女は完全な「影」と化し、かつての記憶を失い、仲間だった人々を手にかけていた。クロリスとポポルは必死に彼女を呼び戻そうとするが、その声はもはや届かない。ロゼは一瞬の躊躇を見せるも、やがて完全に「心」を喪い、2人へと牙を剥く。
彼女の攻撃により、クロリスは瀕死の重傷を負う。命の灯火が消えかけたその瞬間——彼の中で「変異」が起こった。
しかし、その変異は通常のものとは異なっていた。クロリスはBBを浄化する特殊な能力を宿した、『第3世代(ザ・サードバースデー)』と呼ばれる新たな存在へと進化したのだった。
これは、BBという“星の癌”に抗う最後の希望となった少年の物語である。
そして、彼と共に生きる者たちが、荒廃した世界で「生存」という名の戦いに身を投じていく——。 - Nコード
- N5281KC
- 作者名
- じゃがマヨ
- キーワード
- 友情 冒険 成長 日常 バトル 異能力 魔法 ファンタジー 青春 恋愛
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2025年 02月16日 23時29分
- 最新掲載日
- 2025年 02月19日 23時21分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 6,593文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒潮 -明日、世界が終わる日に-
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N3181KZ|
作品情報|
連載(全13エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
十年ぶりに触れたゲームは、現実よりもリアルな異世界への招待状だった――。
結婚生活十周年を迎えた主婦・時透沙苗は、懐かしさから新作RPGを始める。
選んだ職業は“僧侶”。癒しと祈りで仲間を助けるはずが……なぜか「筋力//
N7683KY|
作品情報|
連載(全13エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
纐纈五月(はなぶささつき)は、自分が死んだらしいことに気づくまで、わりと時間がかかった。
最後の記憶は、道路に転がっていたスケボーを避けようとしたあの瞬間。で、その次に目を開けたら、なぜか目の前には銀髪蒼眼、女神みたい//
N2112KZ|
作品情報|
連載(全2エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
幼い頃、誰よりも強かった父の背中を追いかけていた竜胆大牙。
だが世界戦で父は敗れ、重い障害を負った。その瞬間から、大牙の中でボクシングは「夢」ではなく「傷」になった。
それ以来、リングもグローブも遠ざけ、ただ平凡で退屈//
N6020KY|
作品情報|
連載(全14エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
かつて日本屈指の医大で准教授を務めた男、黒瀬蓮。
理不尽な裏切りと悲惨な最期を迎えた彼は、人を信じる心を失ったまま、戦乱に揺れる異世界に転生する。若き姿と共に目覚めたのは「超速再生」と「医療魔法」という、この世界では異//
N3050KY|
作品情報|
連載(全15エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
今から数十年前、——西暦20××年のことだ。
ある海洋機構の調査によって、深度8000mの深海から発見された未知の“古代生物”がいた。
その細胞――Λ細胞の研究は、人類に新たな進化をもたらすはずだった。
だが、結果と//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。