ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

第三話「贋花嫁」

あらすじ
 江戸の町で昨今流行りの裏稼業。
 モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。
 その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三。彼らは卓越した演技と幅広い人脈で困り事を抱えた依頼人を助けていく。



第三話「贋花嫁」
 今回の依頼人は伊勢屋の娘のおちよ。
 大店の娘が政略結婚を嫌って贋花嫁を依頼してきた。偽花嫁が婚礼を挙げて親達を油断させている間に自分は好きな男と駆け落ちをするつもりだとのこと。
 政略結婚の相手は父親の同業者の中年男で、おちよは後添えとして迎えられるのである。だが、おちよには好きな男がいた。何年か前に町でちんぴらに絡まれているところを助けてくれた男である。その男・駒吉はまともな職にも就かずふらふらとしているような、箸にも棒にもかからぬ男であったが、おちよには優しいのである。おちよに泣きつかれ、贋物屋の人々は依頼を承諾する。仕掛人、つまり贋花嫁として雪之丞が任務を果たす。江戸一番の名女形の腕の見せ所であった。花嫁姿になった雪之丞は妹の菊弥が見ても惚れ惚れするような美しさであった。もったいなくもその美貌を綿帽子で隠し、おちよではないと悟られないようにして雪之丞は婚礼の席へと出向いていった。贋花嫁が婚礼をつつがなく済ましている間に、おちよは家を抜け出しは深山一座へと逃げ込む。そこで男と待ち合わせていたのである。
 ところが、駒吉はいつまで経っても姿を現さなかった。
おちよは涙をふき固く決心した様子で、家には戻らぬと言い出した。雪之丞達は仕方なく二・三日、おちよの気の済むまで様子を見ることにしたのである。
 ところが、その間におちよの父親の元に身の代金を要求する脅迫状が届いていたのであった。勿論、雪之丞達が出したわけではなく―――



*この作品はpixivにも掲載しております。
Nコード
N5069HS
シリーズ
贋物屋~雪之丞~
作者名
和泉和佐
キーワード
時代小説 痛快娯楽時代劇! 時代劇はファンタジー
ジャンル
歴史〔文芸〕
掲載日
2022年 07月07日 15時53分
最終掲載日
2024年 01月03日 20時47分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
10pt
評価ポイント
10pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
80,337文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N4795IX| 作品情報| 連載(全8エピソード) | 歴史〔文芸〕
 依頼人は呉服問屋・山城屋のおかみのおふじ。彼女はある人物に強請られていた。強請の種はおふじの火遊び(不倫)である。  強請っているのは坊主で、しかも高僧と名高い静謫(じょうたく)上人という人物に強請られているという。 //
N5069HS| 作品情報| 完結済(全18エピソード) | 歴史〔文芸〕
 江戸の町で昨今流行りの裏稼業。  モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。  その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三//
N9748HW| 作品情報| 短編| 童話〔その他〕
草食動物であるピンクのうさぎが肉食動物の狼の五ロウにバカにされ、なんとしても肉を食べて見せようと奮闘する。頑張るうさぎの前に友達のシカ子やイヌ美、クマ吉がやって来て諦めるように説得するが、ピンクのうさぎは我が道を行く。 //
N5588HK| 作品情報| 完結済(全20エピソード) | 歴史〔文芸〕
 江戸の町で昨今流行りの裏稼業。  モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。  その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三//
N5272HK| 作品情報| 完結済(全16エピソード) | 歴史〔文芸〕
 江戸の町で昨今流行りの裏稼業。  モノでもヒトでも依頼されれば何でも贋物を用意するというハッタリカタりの騙しの商売〈贋物屋〉。  その贋物屋の正体は同じく昨今流行りの芝居の一座、深山一座の看板女形の雪之丞と立役者の助三//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ