- あらすじ
- いやあ、暑い暑い、ぐつぐつと煮え立つような暑い季節ですねえ。でも、そんなうだるような暑さだからこそ、ザバッと風呂に入るのがまた、気持ちいいもんですなあ。
で、風呂上がりに冷たいのを、くーっと一杯。これがまた最高……なのに、肝心の風呂が壊れちまいましてね。こりゃあ困ったなあと、まあシャワーで済ますしかないかと考えていたら、ふと近所に銭湯があったのを思い出しましてね。こりゃあ、ちょうどいい機会だと思い、ふらっと足を運んでみたんです。
時間帯がよかったのか、それともいつもこんな調子なのか、中はがらんとしてましてね。年季の入った番頭さんがにこっと笑って「お兄さんの貸し切りですよ」なんて言うもんだから、こりゃあ贅沢だなっと鼻歌まじりで服を脱いだんです。
気分よく体を洗って、ざぶんと湯船に浸かったまではよかったんですが、これがまた思った以上に熱くてね。つい「いや、あっつ……」なんて声が漏れちまったんですよ。
- Nコード
- N4841KU
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
- キーワードが設定されていません
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 07月28日 11時00分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 26pt
- 評価ポイント
- 26pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 2,957文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地獄の風呂事情
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N2864LH|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
夜、とある居酒屋。高校時代の友人に久々に飲みに誘われた男は、特に断る理由もなく、その誘いに応じた。
酒が進むにつれて、会話は近況や昔話から徐々に不満や愚痴へと変わっていった。
「いやー、パワハラ、パワハラしんどくて//
N2863LH|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
とある深夜の交番。警官が机に日誌を広げ、ペン先を走らせていると、ガラガラと引き戸が開く音がした。
「あのー……」
「はいはい、こんばんは」
顔を上げた警官は、にこやかに笑った。入ってきたのは若い男。二十代前半と//
N2862LH|
作品情報|
短編|
ホラー〔文芸〕
夜、とある古びたアパートの一室。湿った空気が漂う薄暗い洗面所で、男は手を洗い終えると、濡れた指先をタオルで拭きながら鏡を覗き込んだ。
「さすがに疲れたな……」
鏡に映る顔はひどく淀んで見えた。蛍光灯の明かりが不規//
N1037LH|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「こんにちは! やっとお会いできましたね! とっても嬉しいです! さあ、はい!」
「こんにちは! やっとお会いできましたね! とっても嬉しいです!」「こんにちは! やっとお会いできましたね! とっても嬉しいです!」「こ//
N7995LG|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
とある高校、朝の教室にて――。
「うーす」
「ああ、おはよ……」
「ん? 何書いてんの?」
「ちょっと、まあ……コントの台本みたいなやつを」
「へー、コント! なんで? 芸人目指すの? あ、学祭か?」
「いや……//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。