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ダブボアの刑        :約7000文字 :宇宙人

短編
あらすじ
 ここは――。

 目を覚ました男は、ゆっくりと上体を起こした。
 視界に飛び込んできたのは、白い、あまりにも白い空間だった。ぼやけた視界が像を結んでも、しばらくはその広さを把握できなかった。天井も壁も継ぎ目なく無機質。光は天井自体が発光しているかのように均一に降り注ぎ、影すらほとんど生まれていない。静謐で、どこか霊安室を思わせるような空気が漂っていた。
 身体は、繭を縦に割ったような半円形のベッドにすっぽりと収まっていた。内側は柔らかく、体に合うように微細に形状を変え、最も負担の少ない姿勢を保つよう調整されるらしい。ついもう一度沈みたくなるような心地よさだった。近代的で合理的――男は思わず親近感を覚えた。
 だが、自分の宇宙船にこんな部屋はなかった。
 男は頭を垂れ、目頭を揉みながら記憶の糸を手繰り寄せ始めた。
Nコード
N4788LY
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
宇宙〔SF〕
掲載日
2026年 03月26日 11時00分
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