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迷い鯨

短編
あらすじ
 鯨。鯨。河口付近に迷い込んだ一頭の鯨。
 発見後、川の名前から『ミドちゃん』と誰が初めかわからないが、そう呼ばれ
近隣住民を筆頭に、日を跨ぐごとに多くの人々を呼び寄せ、親しまれた。
 潮を噴き上げれば、おおー! と歓声が上がり
それに負けじと声を張り上げるのは屋台の主たち。
 ミドちゃん饅頭。
 ミドちゃんTシャツ。
 ミドちゃんぬいぐるみ。
 ミドちゃん缶バッジ
 突貫工事感が否めないが、お祭り騒ぎにその指摘は無粋というもの。
 集まり沸き立つ人々。楽しみ半分心配半分。あるいはもっと偏りがあるか。
いずれにせよ、早く誰か広い海に返してあげてと願う。ただ願う。
Nコード
N4753II
作者名
雉白書屋
キーワード
ショートショート
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2023年 08月04日 11時00分
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文字数
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