- あらすじ
- 恋愛はタイミングだと思う。
これはタイミングが悪かった僕の話。
もしあの時こうしていれば、今どんな風な未来だったのだろうと考えてしまう。それはたとえ、今が幸せでもそう思ってしまうんだ。もしかしたら、結婚をして、子供だっていたかも知れないなんて。
僕は、仕事が終わった帰り道の駅のホームで、スマホをいじってアプリを開いた。SNSって残酷だと思う。その人の情報が、思いがけず出てきてしまうから。
僕は西野零士、35歳、独身。大手自動車メーカーに勤める一般的なサラリーマンだ。
Facebookの、知り合いかもの欄に君がいる。僕はそれを見ると、胸が締め付けられる様な気持ちになる。それは僕の中の苦い思い出。
きっと、連絡先に君の名前と電話番号が入ったままだから…。君の電話番号はあの頃と変わっていないのだろう。でも削除のボタンを押す事に抵抗を感じるんだ。君は結婚して子供までいる事が、そこから分かってしまっても。自分はなんて女々しいのかと思う。
白い溜息をついて、駅のホームから冬の夜空を眺めた。 - Nコード
- N4687FC
- 作者名
- さきち
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 悲恋 思い出
- ジャンル
- 現実世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2018年 11月04日 09時00分
- 最新掲載日
- 2019年 07月22日 08時00分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 9pt
- 評価ポイント
- 9pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付けない
- 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 17,906文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
振り子
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N2833HK|
作品情報|
連載(全175エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
石黒綾の職業は、彫金師。大好きだった仕事場を辞めざるを得ない状態になり、自宅で細々と仕事を続けていた。
そんないつもと変わらないある日、自分を取り囲む光の渦に飲み込まれたと思ったら、全く見知らぬ場所で目覚めて戸惑う綾//
N7189GV|
作品情報|
連載(全4エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
僕の名前は水嶋 航。これと言った特徴のない、普通の男子高校生、16歳、高校二年生。
僕の通う高校は進学校だけど、部活にも力を入れていて、特に運動部が活発だ。僕は水泳部に所属しているんだけど、だからか、文化部に縁はな//
N2916EQ|
作品情報|
完結済(全135エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
僕達の日常は平凡だけれど愛おしい。苦さと甘さで出来ている。
日常はドラマの様に何か事件が起こるわけじゃない。それでも、ありきたりでも、僕らの日常はそれなりに刺激もあるし、楽しい。
僕、黒川司は28歳、そして彼女は//
N9740FH|
作品情報|
連載(全42エピソード)
|
詩〔その他〕
普段小説を書いていて、そこでは書けないものを纏めてみました。
小説と違い、取り繕うことができず、ありのままの自分が出てしまう怖さを孕みながら、だけど少ない言葉で、余韻や余白を残す手法に惹かれて綴ってみました。
拙い表現で//
N6202GB|
作品情報|
短編|
現実世界〔恋愛〕
僕は山村浩司、32歳独身。
今日はゲーム仲間とリアルで飲み会に来ている。今日は四人。普段はオンラインゲームでつるんでいるメンバーだ。僕の元同僚で先輩の杉田さん、そしてその友達の滝野さん、それから紅一点の中川さんは、まだ//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。